タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源 作者: ピーター・ゴドフリー=スミス,夏目大 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2018/11/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 昔、ネット情報だが「イカの目は異常に発達していて非常に高い性能を持っている。しかし、脳はそれほど発達していないので目から得た情報を処理し切れていない」というのを見たことがある。「イカは宇宙人が送り込んだ偵察用の生物兵器だ」とか、オカルトな事も書かれていて当時若かった僕は面白がって見ていたものだった。 イカやタコといった生物は、鮮魚コーナーや水族館で目にする「ごくありふれた身近な生き物・食べ物」だ。だが、先に述べたイカの目の能力であったり、タコには3歳児並みの知能があるといった研究結果など、一般的な魚とは一線を画す部分が「見た目」にも「能力」にも備わっている。 本書のタイトルにも