今でこそ“ランサムウェア”はメジャーなサイバー攻撃ですが、2007年頃は欧州圏を中心に猛威を振るっており、日本から見れば対岸の火事でした。その後、日本でも個人を標的としたランサムウェアが登場し、生々しい被害が報告されたのを覚えています。 このように海外で大きく注目された攻撃手法はいずれ日本にもやってきます。その中でも最近、個人的には日本に来るとは思えなかった手法が、とうとう上陸してしまいました。「SIMスワップ」攻撃です。 日本に上陸したSIMスワップ その手口は 「SIM」には自分の携帯電話番号や接続情報が書き込まれています。SIMスワップとは文字通り、携帯電話に差し込まれたSIMを交換する/奪うことで実行される攻撃です。かつては物理的にSIMを抜き、電話番号を奪う手法が海外で話題になっていました。 電話番号は今では本人認証の一つとして使われています。二要素認証における「所持情報」として