SFの豊かな発想をビジネスに生かす「SFプロトタイピング」が注目を集めている。この夏の同時期に、SFプロトタイピングとその方法論のベースとなる「SF思考」を論じた3冊の本が発売されたことで、「SF」はにわかにビジネスのキーワードとなった感がある。10月に開催された丸の内ブックフェスでは、それらの本に携わった5人のキーパーソンがリアルとリモートで一堂に会し、それぞれの本の内容や各人が考えるSF思考について語り合った。SFプロトタイピングはビジネスの新しい潮流を生み出す方法として定着するのだろうか。3冊の本と丸の内ブックフェスのトークショーを通じて、SFプロトタイピングの課題と可能性を展望する。(フリーライター 二階堂尚) 「SF」はNGワード もう何年前になるだろうか。その作品の多くが映画やドラマになっていることで知られるある作家の取材をする機会があった。結果的に取材が成立しなかったのは、イ
![異なる出版社から「SFとビジネス」がテーマの3タイトルが、一気に発売されたことの意味とは](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/88fe0fb6c18868aa34d8f7f4a60e5efc03706d58/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F8%2F-%2Fimg_88b560620572bae18b1a5870ea7b9896212663.jpg)