会社員にとって、どんな上司のもとに配属されるかは最重要事項だ。もしも、無謀な計画を精神論で推し進め、ハッスルしているような上司にあたってしまったら、どうすればいいのか。池上彰さんと佐藤優さんが最良の対象法を伝授する――。 ※本稿は、池上彰・佐藤優『組織で生き延びる45の秘策』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。 正面突破に固執して多数の犠牲者を出す…中でも「白襷隊」は悲惨 【佐藤】最初の質問は、「業績悪化で会社が傾き、上司が精神論で乗り切ろうとします。どうやっても合理的ではないのですが、どうやって対処すればいいですか」。 【池上】なるほど。日本全国の組織にありそうなことです。 【佐藤】はたから見れば合理性のかけらもないことが、どうしてもやめられない。それはなぜなのか? そういうことを解明するうえで、乃木希典のぎまれすけの行動様式を勉強することには、大きな意味があるのではないでしょう