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ブックマーク / tkido.com (4)

  • ソーシャルゲームは誇示的消費を考慮に入れた新しい人間性ハックだ

    shorebirdさんのところで『Spent.』の連載やってるからか、誰かがグリーやモバゲーを下流いと揶揄して物議を醸した話に関連して、考えてみたくなった。 妄想の翼広げて 人生MMORPG・麻薬・ライフハック 上記エントリの続きでもある。この時の要点は、MMORPGのようなゲームが、一種の人間性ハックになっているということだった。 あの時代にはまだ、現在ソーシャルゲームと呼ばれているものはなかったが、現在のアイテム課金を主な収入源とするゲームは、こうした MMO の時代のノウハウをさらに洗練させたものだろう。 そもそも人間は何のために消費をするのか、ということで、わりと見過ごされて来たのは“見せびらかすため”という部分。 アイテム課金というのはこの視点抜きでは、ありえない。例えば、1人用ファミコンRPGのアイテム課金に何十万円もつぎ込む、というシチュエーションを想像すれば、それがどん

    Itisango
    Itisango 2010/09/13
  • みんな進化論を絶対視しすぎじゃないかな

    マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』 元より長くなってしまったが、上記エントリに対する補足。 はてなブックマークのコメントなどで、あまり予想していなかった反応がいくつかあった。そのほとんどは「ちょうど進化論以前の生物分類学のようなものになる」という部分を、過度に否定的な意味に受け取った結果と思われる。 進化論ほど広く受容され使用されている理論には、権威が伴う。最近ニセ科学の文脈で創造論・ID論との戦いがよく話題になることもそれを強化しているかもしれない。 とにかく「進化論」とか「進化○○学」と言っただけで、 「進化論こそ科学の中の科学! それ以前の奴なんて何も知らなかったバカ! 無視する奴は現実を受け入れられないグズ! 逆らう奴は頭のおかしい宗教キチ○イ!」 というような台詞が、バックグラウンドに流れているように聞こえてしまうのだ。 もちろん、

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    Itisango 2010/06/24
  • マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』

    原題 “Justice – What’s the Right Thing to do?”(『正義――何が正しいことなのか?』)NHKでハーバード白熱教室として放送されているらしい講義の書籍化。 歴史を足早におさらいする感じや、日での流行り方からは、正義論に集中した『ソフィーの世界』、といった印象を受ける。 確かに流行るだけあって、大変よくまとまっていると思う。この分野の入門書としては最高だ。おすすめ。NHKの番組は未見だが、講義そのものはYouTubeで見られるらしいので、後でちょっと覗いてみよう。 ただ、邦題は内容に即していない。むしろ正反対だ。『これからの「正義」の話をしよう』とあるが、「これから」の話は、ほとんど何も出てきていない。単に内容を表すものとしては『これまでの「正義」の話をしよう』の方が適切だと思う。 この分野は今まさに、脳・神経科学および進化心理学の両面から革命が進行中

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    Itisango 2010/06/23
  • 女性器切除か女子割礼か

    エドワード・オズボーン・ウィルソン『知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合』 長谷川寿一 長谷川真理子『進化と人間行動』 ドナルド・E・ブラウン『ヒューマン・ユニヴァーサルズ―文化相対主義から普遍性の認識へ』 ここしばらくヒューマン・ユニバーサルの話題を並べていたのは何故かというと、ちょっと前*1に見かけた一連の女性器切除の話題に関して、一言だけ触れておきたいと思ったから。 女性器切除 ちょっと待って、「女性器切除」の話題! – キリンが逆立ちしたピアス 割礼儀礼の現場から Circumcision 1の匿名のような素朴な意見は、もちろん2のような批判を免れえない。 だが「女性器切除と一括りに呼ばれるものの中にも多様性がある」とか「現地女性の意見も様々だ」なんてことは百も承知の上で、3のような素朴な相対主義も、もはや支持しえない。 現代の医学・人類学・霊長類学が明らかにしつつあるのは、女性

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    Itisango 2010/01/11
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