かつての日本新党と希望の党の違いについて、「戦後民主主義の延長線上にあったし、選挙後に自民と連立するなどと言い出す空気すらなかった」 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 間近に迫った衆院選を、小説家・高村薫さんはどう見るのか。インタビューで聞いた。 【写真】パリでまさかの続投宣言をした小池百合子希望の党代表 * * * 今回の総選挙をメディアは3極が争う構図と報じていますが、違います。小池百合子代表が自民との連立に言及した時点で、希望は完全に「第2自民党」になった。選挙協力する維新は、元々官邸と極めて近い関係にある。自公プラス希望・維新は右派、そして、瓦解した民進から希望に合流しなかった立憲民主は枝野幸男代表を除き明確に左派です。中道がない2極構図になった。私も含めて有権者の概ね半分は、政治的には穏健な中道のはずですが、その人たちが票を投じる先がない。 小池さんはとことん権力ゲ