NHK(Getty Images) NHKのドキュメンタリー番組『NHKスペシャル』が、またしても視聴者の気分をどん底に叩き落とした。 これまで引きこもり、孤独死、老後破産、ワーキングプアなどを取り上げ、日本の暗い現実をえぐり出してきた『Nスペ』が、今度は“中流危機”をテーマにピックアップ。日本が置かれた厳しい現実を容赦なく見せつけた。 「『“中流危機”を越えて』と題された今回の特集は、かつて一億総中流と呼ばれた日本が、いかに貧乏な国になったのかを解説するもの。放送では、所得分布の中央値が25年前より130万円も減ったこと、自分の暮らしが中流以下だと感じている人が半数を超えていること、生涯賃金がピーク時より4000万円近く減っていることなど、衝撃的なデータが次々と紹介されました。 番組によれば、欧米はここ30年で実質賃金が3割から5割上がったのに、日本の上げ幅はわずか3%。若者の絶望感は深