数字の羅列であるIP(Internet Protocol)アドレスを人間が理解しやすいドメイン名に置き換えて扱えるようにするDNS(Domain Name System)。インターネットの根幹を支えるサービスだ。 これまでDNSにまつわる多くの記事を書き、査読してきた。ただ、いまだにつくづく面倒なプロトコルだなと思う。 まず仕組みそのものが面倒だ。ドメイン名を構成する区切り(ドットで分かれている部分)ごとに権威DNSサーバーがあり、それらに対し反復的に問い合わせて名前を解決する。 この仕組みを図にするとかなり大きくなる。一目で理解するのが難しく、「なぜこんな仕組みなのか」と疑問も抱かせる。とはいえDNSがドメイン名の区切りごとに責任を持って管理しつつ、過剰に責任が集中しないように分散させる仕組みであると分かれば、図の大きさや複雑さに理解を示せよう。 しかしDNSにまつわる名称の問題はいただ
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