デジタル技術が製品に取り入れられてモノづくりが複雑化する中、それぞれの機能の関係性などを明確化するMBSEに注目が集まっている。ただ、MBSEの必要性への理解は進む一方で活用に至らないケースが多い。なぜ浸透が進まないのだろうか。MBSEの真価と有効な活用方法を紹介する。 IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術の普及によってあらゆる製品が「つながる」ことを前提とする時代になり、モノづくりの複雑性が増している。その中で注目が高まっているのがMBSE(Model-Based Systems Engineering)だ。もともとは航空、宇宙、防衛領域で導入されていたが、最近では自動車や医療、通信など幅広い産業分野で関心を持つ企業は増えているものの、実践的な取り組みに落とし込めている企業は少ない。 そこで本稿では「なぜMBSEが必要なのか」「MBSEが浸透しない理由は何か」「MBSEを
