はじめに C++は3年ごとに新しい規格が策定されていて、2025年11月時点では最新のC++23が各コンパイラで実装されつつあります。 そして、次期規格のC++26も標準化委員会で策定が進んでいます。 今回は、C++23で追加された機能とC++26で提案されている機能をコード例とともに紹介し、C++の最新動向をまとめました。 ※本記事は公開されている標準化ドキュメントやcppreferenceを基に、一般の開発者視点でまとめたものです。 1. C++標準の進化タイムライン ISOによって3年周期で更新されるC++。最新はC++23、次期はC++26ですが、実際の開発現場ではC++17やC++20がまだ主流です。バージョンによって使える機能は大きく異なるため、どの規格で何が追加されたかを把握しておくことが重要です。 現在のC++エコシステム 出典: ISO C++ Standards Com

