新所長の就任 今年の5月にパナマ共和国の総選挙が行われ、大統領と第一党が変わった。 そして、地方でも議員選挙が行われ、ぼくの配属先の農牧省カニャサス郡支所の前所長は政治家となった。 そして、前所長の代わりに配属先には新しい所長が就任した。 元郡長かつ元同僚 配属先の新所長は、元カニャサス郡郡長であり、もともと政治家である。 前回の郡長選挙で敗れてからは、農牧省カニャサス郡支所で働いていた。 そのため、ぼくとは毎日配属先で顔を合わせており、同僚であった。 彼とは元同僚ではあったが、これからは上司と部下という立場になるため、新しく信頼関係を築く必要があると考えた。 なぜなら、前所長とは信頼関係を築くのに苦労したからだ。 前所長との関係 前所長との間に信頼関係を築くのには苦労した。 慣れないパナマ共和国ということもあったし、最初の頃はスペイン語がろくに話せなかった。 「日本に帰れ!」とクビ宣告