★(2) 私が今でも不思議に思うのは、「朝鮮人強制連行」が虚構であることを知っている人はいくらでもいたはずなのに、日本社会がその誤謬(ごびゅう)を訂正しようとした形跡が見当たらないことである。これが火種になって、今日これほどの大問題に発展するとは思わなかったということなのだろうか。 そればかりではない。1982年には、教科書の検定基準に、中国・韓国などとの戦争の記述に配慮せよという趣旨の「近隣諸国条項」と呼ばれる一項が加えられた。その運用の指針として、文部省の内部文書では、「神社参拝」「創氏改名」などと並んで、「強制連行」も検定意見を付けない事項、言い換えれば教科書の著者の書き放題を認める事項に入れられていたのである。 それによって80年代以降の歴史教科書で「朝鮮人強制連行」は定番のアイテムとなった。 後に「詐話師」として虚名をはせる吉田清治氏が慰安婦を奴隷狩りしたと「告白」した本を刊行し
■天安門事件の学生運動リーダー 中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件から4日で四半世紀。当時の学生運動のリーダーは、「大虐殺事件の生き残り」という罪悪感を抱えながら、世界各地で中国の民主化を訴え続けている。 「この25年間、いつになったら祖国の両親に会えるのかと毎日考えてきた」。東京で1日開かれた民主活動家らの集会で、ウルムチに住む年老いた父母への思いを吐露した。 天安門事件直前、学生運動の指導者として李鵬首相(当時)と面会するなど注目を集めた。事件後は「反革命宣伝扇動罪」で指名手配され、国外に亡命。現在は台湾で投資銀行家として生計を立てているが、名刺の肩書は「民主運動人士」(民主運動家)だ。 名目の国内総生産(GDP)で中国は世界2位の経済大国となったが、一党独裁体制は変わらない。「問題は中国が世界のルールに従うのか、世界が中国の横暴なルールに屈するのかだ」 緊張が高まる日中関係に
テレビ東京は、開局50週年特別企画の締めくくりとして、作家・百田尚樹氏のデビュー小説『永遠の0』を俳優・向井理の主演でドラマ化し、2015年に3夜にわたって放送することを4日、発表した。 「臆病者」「卑怯者」と周囲から評されながらも、天才的な操縦技術を持った零戦パイロット・宮部久蔵の生涯を描いた小説『永遠の0』は累計530万部を超え、V6・岡田准一主演で昨年12月から公開された映画は観客動員数700万人、興行収入86億円を突破するなど空前のヒット。来年放送されるドラマでは、映画では登場しなかった人物やエピソードを描き、太平洋戦争の戦史に関しても同局のアーカイブ資料を用いて詳細に描くことで、映画との差別化を図り、より忠実に原作を再現する狙いがある。 東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)に開局したテレビ東京は、2013年10月から2015年3月末まで、「まっすぐ、ずっと。テレ東
2013年にV6の岡田准一主演で公開され、累計販売530万部を突破した国民的ベストセラー「永遠の0」(百田尚樹著)が、テレビ東京にてドラマ化することが決定。同局の開局50周年特別企画のスペシャルドラマとして、2015年に3夜にわたって放送する。「臆病者」「卑怯者」と周囲から評されながらも天才的な操縦技術を持つ零戦パイロットで主人公・宮部久蔵役を演じる向井は、“丸刈り”で撮影に挑む。 「永遠の0」とは今作は、太平洋戦争末期に戦闘機・ゼロ戦のパイロットとして生きた一人の男の生涯を、60年の時を越えひも解いていく物語。戦死した実の祖父・宮部久蔵(向井)の生涯を調べていた、姉・慶子と弟・健太郎だが、祖父と戦争時代を共にした老人たちが語る宮部の人物評は、「臆病者」「卑怯者」といった酷い内容ばかり。しかし一方で、彼は天才的な操縦技術を持った零戦パイロットだったという。なぜ宮部は生還を強く望んだにもかか
群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」の朝鮮人追悼碑をめぐる問題で、同県の古橋勉・県土整備部長は3日、県議会本会議で答弁し、設置者の「追悼碑を守る会」が碑前での集会で政府の歴史認識に対する批判など政治的発言を繰り返したことについて、「確認された」と初めて明言した。 同部長は守る会側の発言の具体例として、「日本政府は強制連行の真相究明に誠実に取り組んでいない」「朝鮮学校だけを高校無償化制度から除外するなど不当で非情な差別を続け、民族教育を抹殺しようとしている」などを紹介。 さらに、碑について「強制連行の事実を全国に伝える起点」などと述べていたことも明らかにした。 追悼碑は平成16年に県が設置を許可。今年1月末が許可更新の期限だったが、「政治的行事および管理を行わない」という設置条件に違反した疑いがあるとして、県が更新を保留している。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く