コートジボワールの最大都市アビジャン・アボボ地区の墓地で、焼却処分するためにトラックから降ろされた大量の偽造薬(2017年3月10日撮影)。(c)AFP PHOTO / Sia KAMBOU 【2月10日 AFP】世界で最も貧しい大陸のアフリカでは、毎年10万人近くが偽造薬が原因で命を落としている──。 コートジボワールの最大都市アビジャン(Abidjan)で公然と営業している巨大な偽造医薬品販売市場「ロキシー(Roxy)」は、これまで幾度となく当局の標的にされ、在庫を焼却処分されてきた。しかしこの聖域は毎回、息を吹き返す。 痛み止めから抗生物質、抗マラリア薬、抗レトロウイルス薬まであらゆる薬を扱っている販売業者の一人、マリアムさんは「警察はうるさく言ってくるけど、彼らだってこうした薬(偽造薬)を買ってるからね」と語る。「邪魔をされたときはいつも(警察と)商売再開の取り決めを結ぶことになっ