4月1日に民営化される大阪市営地下鉄。そのシンボルマークとして、1933年の開業当初から85年間にわたって使われてきた「マルコマーク」が消えつつある。親しまれたマークの引退を惜しむ声が、ファンの間で上がっている。 「マルコマークが消える前にもう一回だけ大阪に行きたい」「ああ…マルコマーク…」。いま、ツイッターにこんな書き込みが相次いでいる。各地で撮影されたマークの写真の投稿は、地下鉄ファンの間で「マルコ集め」と呼ばれている。 大阪市交通局によると、マークに正式名称はない。形から「マルコマーク」と呼ばれてきた。「○(マル)」は大阪市の頭文字「O(オー)」とトンネルの形を、「コ」は高速鉄道の「コ」の字を表す。○の外にはみ出した線は、郊外に路線が延びていく将来像を意味するという。全8路線123駅と全車両で看板などに使われてきた。 デザインしたのは、京都大学の時計台や京都市役所の本庁舎を設計し、「
フランスの司法当局は21日、2007年の大統領選での不正資金疑惑をめぐり、サルコジ元大統領を容疑者として扱い、起訴も視野に入れた本格捜査に着手すると決めた。政治の第一線から距離を置いているとはいえ、元大統領が容疑者となる異例の事態だ。仏メディアが一斉に伝えた。 サルコジ氏は07年の大統領選で当選したが、その選挙運動の資金を、カダフィ体制だったリビアから不正に受け取った容疑がかけられている。リビア側が外交などで有利なはからいを受ける狙いで資金提供した可能性が伝えられており、サルコジ氏には収賄の容疑もかけられているという。 サルコジ氏側は疑惑を否定してきたが、20、21日と断続的に身柄を拘束され、事情聴取を受けていた。 サルコジ氏は12年に再選を阻まれ、17年の大統領選での返り咲きを目指したが、中道右派・共和党内の候補者選びで敗れていた。(パリ=青田秀樹)
財務省の決裁文書改ざん問題で、大阪地裁は22日までに、立憲民主党など野党6党が申請していた森友学園前理事長の籠池泰典被告=詐欺などの罪で起訴勾留中=への接見を認めた。野党6党は23日にも面会する方向で調整している。 籠池前理事長は昨年7月31日の逮捕以降、弁護人以外との面会ができない接見禁止が続くなか、政府側は「詐欺を働く人物」(安倍晋三首相)などと籠池前理事長の証言を否定してきた。 野党側は、改ざん前の決裁文書に記載されていた、首相の妻昭恵氏から「いい土地ですから、前に進めてください」と言われたという前理事長の発言に注目。首相がこの内容を否定していることから、前理事長に確認する必要があるとして接見申請していた。(南彰)
森友文書の書き換え問題でいろいろと大変になっている中、とても気になるニュースを耳にした。 それは3月14日、金沢市役所で職員4人が刺されたという事件だ。逮捕された33歳の男性は、大声を上げながら3階と5階のトイレなどで4人を次々と襲い、7階で取り押さえられたという。「市の職員だったら誰でもよかった」と話しているという容疑者について、「昨年生活保護を打ち切られ、再び受けられるよう市役所に相談していた」という報道を耳にし、「ああ…」としばし言葉を失った。 まず思い出したのは、昨年1月、小田原市役所で起きた「保護なめんな」ジャンパー事件(コラム第402回、第403回)だ。生活保護を担当する市の職員が、「保護なめんな」「不正受給はカス」などと書かれたお揃いのジャンパーを着て業務をしていたことが発覚し、大きな批判を浴びた事件。このジャンパーが作られたきっかけは、2007年、生活保護を打ち切られた男性
これまで想定されていたよりもはるかに多くの十代の若者たちがトランスジェンダーであるか、または、女子、あるいは、男子といったくくりだけで性別を分けようとする考え方を真っ向から否定し、これまでにない言葉で自らの性を表わして認識しようと試みていることが最近の調査で明らかになった。 この調査は、9年生(編注:日本では中学3年生)と11年生(同高校2年生)の学生たちを調査の対象とし、その3パーセント近くがトランスジェンダーであるか、または心と身体の性の不一致を抱えている、と見積もった。これは、それだけ多くの男女が、必ずしも出生時に判定された性別を自認しているとは限らない、ということを意味する。「ぼく」や「わたし」という表現の代わりに、単に「自分」といった中立代名詞で自分のことを指そうとする子供たちもここに含まれる。 「性自認の多様性は、人々の予想の範囲を超えて社会に普及している」と語るのは、トランス
高速バスなどに乗った際、後ろの人に気兼ねして、座席を倒したくても倒せないという人もいます。事業者側もこのことについて様々な配慮をしていますが、あらかじめすべての座席を倒してしまうことで対応するケースもあります。 運行前の車内チェックで全席倒してしまう 高速バスなどで、後ろの人に気兼ねして、座席を倒したくても倒せないという声も聞かれます。ましてや寝ることが前提の夜行バスならば、これは大きな悩みの種になることもあるでしょう。 「オリオンバス」の車内。夜行便は運行前から全席がリクライニングされている(画像:オー・ティー・ビー)。 そのようななか、あらかじめ全席がフルリクライニングされているというバスも存在します。「オリオンバス」で行われているこのサービスを始めた背景について、運行するオー・ティー・ビー(東京都江戸川区)に話を聞きました。 ――あらかじめ全席フルリクライニングするのは、どのような路
とさでん交通の路面電車で、屋根に家庭用エアコンの室外機をふたつ、そのまま載せた車両が走っています。「実証実験」とのことですが、どのような目的があるのでしょうか。 車両冷房が設置不可 ならば… 高知の路面電車で、ある意外なものを屋根上に載せた車両が走っています。 とさでん交通の200形電車に載せられた「室外機」(画像:とさでん交通)。 その車両の屋根上には、上空の架線から電気を得る部品であるパンタグラフのほかに、家庭用エアコンの室外機と思しきものがふたつ、ファンの部分が側面を向くように置かれています。民家の軒先にあるようなものが、なぜ電車に載っているのでしょうか。この路面電車を運行している、とさでん交通(高知市)に話を聞きました。 ——あれはやはり家庭用エアコンの室外機なのでしょうか? お察しのとおり、家庭用エアコンの室外機です。電車内にも同じく、家庭用のエアコン装置を取り付けています。 —
開示された官房機密費関連の文書を手に記者会見する阪口徳雄弁護団長(左)と徳井義幸弁護士=大阪市北区で2018年3月20日午後1時51分、山崎一輝撮影 「毎年10億円以上が闇に消えるのは異常だ」。政府が初めて開示した内閣官房報償費(官房機密費)の支出に関する文書。20日に大阪市内で記者会見した市民団体の弁護団は、機密費の大半が領収書が要らない「政策推進費」として使われている実態を指摘し、運用改善を求めた。 「請求から11年かけてようやく文書が開示されたが、領収書もなく使途を検証できない」。市民団体「政治資金オンブズマン」の阪口徳雄弁護団長は声を荒らげた。1月の最高裁判決を受け、国は一部の書類を開示したものの、支出の9割は領収書が不要な政策推進費だった。弁護団が特に問題視したのは、2009年9月、麻生太郎内閣の河村建夫官房長官(当時)が機密費2億5000万円を引き出したことだ。8月30日の衆院
ラーク便り 63 号(2014 年 8 月 31 日) 63 研究ノート 日本における反進化論思想と道徳教育の結びつき ―「サムシング・グレート」を例に― 藤井修平 はじめに 2008 年 2 月 21 日、 茨城県の県立高校で配布されていた道徳テキストに特定宗教団体の教 義の一部を伝えるために書かれた文章が引用されており、 これが憲法および教育基本法の政 教分離の原則に違反するとして、 茨城県高等学校教職員組合が県教育委員会に是正を申し 入れた。 これに対する県教育庁の回答は、 引用箇所の文章は宗教教育にはあたらず、 問題 はないというものであった (常陽新聞 2008/2/22)。 この際に問題とされたのが、 筑波大学名 誉教授の村上和雄による 「サムシング ・ グレート」 についての文章だった。 そして 「教科書 改善の会」 が 2011 年に育鵬社から検定教科書として出版した 『新
「取引は進行中」。トランプ米大統領は5月までに開催される米朝首脳会談に関して、こう述べた。急転直下、緊張緩和に向けて動き出した東アジアの行方はどうなるか。不定期連載第8回では、国際政治のダイナミズムの深層に迫っていく。(一部敬称略) 「北朝鮮からは現時点で何も連絡がない。中朝間には主要なルートが二つある。だが、そのいずれからも接触がないんだ。これは明らかに強硬一辺倒だった対北朝鮮政策の失敗を意味している。国内の専門家からも、政策の見直しを急ぐべきという声が高まっている」 全国人民代表大会(全人代=国会)が行われている中国・北京で、外交関係者が渋面でつぶやいた。 この記事は有料記事です。 残り2760文字(全文3042文字)
ようやく佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問を与党がしぶしぶ認めた。辞任させたことをいいことに、つい先日まで「いまは民間人」として国会招致を拒否していたが、今回の佐川氏証人喚問の容認は、高まる世論の反発に自民党が耐えきれなくなった証拠だ。 しかし、佐川氏が国会に出てきても、安倍首相や麻生太郎財務相は「佐川氏が自分の答弁と整合性をとるために文書を書き換えた」というシナリオを徹底して貫き、財務省に「改ざんを指示したのは佐川前理財局長」「政治家からの指示はまったくなかった」「勝手に忖度した」と主張させ、責任をすべて財務省にとらせるつもりなのだろう。 実際、安倍首相は、本日、野党が欠席するなかおこなわれた参院予算委員会の集中審議で、こう言い放った。 「書き換え前の文書を見ていただければ、私も妻も一切かかわっていないということは、むしろ明白になっている」 むしろ明白になった──って、どこをどう見ればそん
小泉今日子が安倍政権批判や官邸前の抗議デモの報告ツイートに「いいね」! 独立で小泉が勝ち取った“政治的自由” 公文書改ざん問題で国民の安倍政権への怒りが日増しに高まっているなか、あいかわらず鈍いのがワイドショーに出演する芸能人コメンテーターたちだ。財務省のことは非難しても、安倍政権の責任や関与の可能性については、絶対に口にしようとはしない。その姿を見ていると、この国の芸能人にとって、政権批判というのがいかにタブーであるかをまざまざと思い知らされる。 そんななか、ささやかではあるが、ちょっと意外な芸能人が安倍政権に抵抗する動きを見せて、一部で話題となっている。 独立を表明したばかりの小泉今日子がツイッターで安倍政権批判や官邸前抗議デモに関するツイートに多数「いいね」をつけているのだ。 それは、2015年に小泉今日子が代表取締役となって設立した舞台製作の会社・株式会社明後日の公式ツイッターアカ
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