ベルギーのアントワープで、大気汚染を測定する人形「クレア」をのせたベビーカーを押すボランティアら(2021年1月25日撮影)。(c)Kenzo TRIBOUILLARD / AFP 【2月26日 AFP】ベルギーのアントワープ(Antwerp)で友人と午後のハイキングに出掛けたフィーラ・ボナールス(Veerle Bonaers)さんは、ベビーカーを押す手を止めて地図を確認した。どうやら道を間違えたらしい。 ベビーカーに乗っている赤ちゃんはおとなしい。人形だからだ。名前は「Clean Air for Everyone(きれいな空気をみんなに)」の頭文字をつなげたクレア(Claire)だ。三つのセンサーがクレアにつながれていて、工場や自動車から放出される粒子状物質を測定する。 クレアを連れた2人は、アントワープ大学(University of Antwerp)のキャンパスから、ベルギーの悪名高