和名は学名と異なり、二名法を採用していないので、属名と種小名の区別は存在しない。形容的な接頭辞をつけたものも多いが、必ずしも近縁種とは限らない。一例を挙げるとバラ科のビワに対するクワ科のイヌビワ(イチジクと同じ属)は、果実の形態という表面的な形態が類似しているが、別の科に属しており系統は遠い。 アカ(赤)、キ(黄)、クロ(黒)、シロ(白)、など色を表す語 接頭辞で、体色にその色が強い傾向が見られることを示す。 アメリカ(亜米利加)、チョウセン(朝鮮)、タイワン(台湾)、エゾ(蝦夷)、リュウキュウ(琉球)などの地名 接頭辞。アメリカは新大陸産種、チョウセンは多くは朝鮮半島特産種ではなく、ユーラシア大陸産種であり、タイワンも同様に多くの場合東南アジア産種であることを示す。これは第二次世界大戦以前の朝鮮半島や台湾が日本領であったことの名残である(日本の旧領ではそこにのみ産していたことを意味する)