たばこ自販機用成人識別カード(タスポ)なしで買えると評判を呼んだ「顔認証方式」自販機の新規導入がストップしている。「10歳でも買えた」といった未成年者の購入情報が相次ぎ、財務省が「問題がある」と指摘。メーカーがソフトの更新で判定基準を厳しくしたところ、逆に成人が買えないケースが頻発してしまった。たばこ店側はソフトの更新に二の足を踏んでおり、自販機の販売再開のめどは立っていない。 顔認証方式の自販機は京都府長岡京市のメーカー「フジタカ」が開発。目や口の大きさなどから年代を判定し、識別できない場合は運転免許証でも確認できる。手軽に利用できる上、未成年の喫煙防止も期待され、昨年7月の導入前には予約待ちが出る人気となり、全国で約5000台が導入された。 ところが、「未成年者が誤って成人と識別されて購入できた」という情報が相次ぎ、京都府内では10歳児が購入していたことが分かった。財務省が「誤識別の可