近未来の航空需要について、エアバスは超大型機による「ハブ・アンド・スポーク」形、ボーイングは中型機による「ダイレクト便」と異なる見解を示しています。はたしてどちらに軍配が上がるのでしょうか。効率や利便性など様々な観点がありますが、エアバスのスタイルはそれとは別に、「エアライン業界」自体の底上げに繋がる可能性があります。 フライトはただの移動手段なのか? エアバスは近未来の航空需要について、ライバルのボーイングとは異なる見解を打ち出してきました。 大空港を拠点に、周辺の都市へ車輪のスポークのように放射線状にネットワークを広げる──そんな「ハブ・アンド・スポーク」型で航空市場は発展を続けるというのがエアバスの考え方でした。各国の主要都市間はオール2階建て超大型機A380で一度に大量の乗客を運び、ハブ空港からそれぞれの目的地へはそこで小型機に乗り継いで移動させるというスタイルです。 2007年1