本稿を執筆するために過去記事をあたってみたところ、C-UAS(Counter Unmanned Aircraft System)という言葉は、たったの1回しか出てきていなかった。C-UASの意味は、読んで字のごとく、敵対勢力が使用するUAS(UAV : Unmanned Aerial Vehicleということもある)への対処である。というとわかりにくそうだが、要するに「ドローン対策」だ。 何が問題なのか ちなみに、UASとUAVの使い分けだが、機体そのものを指す場合は「UAV」、管制システムなど、関連する一切合切をひっくるめた総称が「UAS」、というのが筆者の解釈だ。C-UASの対象は機体そのものという場合もあるし、管制システムと機体を結ぶ無線通信という場合もあるので、どちらでも間違ってはいないような気がする。 それはそれとして。しばらく前にイギリスのロンドンにある空港が、空域に闖入してき