なんで君は逆上がりができないの? みんなできてるんだよ。できないのは君だけだよ。どうしてかな? ねえ、君だけなんだよ? こんな風に「先生」に言われたら、どう感じるだろうか。それも公衆の面前で――。 11月16日、東京都港区西新橋の会議室。そこには100名超の「煙草関係者」がつどっていた。その場の「主」であり、業界で禁煙原理主義者と称されている厚生労働省の健康課長は、関西の私鉄大手である近鉄の担当者に詰め寄った。 「(ほかの私鉄でできているのに)近鉄さんだけなぜできなかったのか」 近鉄の担当者は、弱々しい声でこう答えた。 「喫煙の方、お煙草を吸われない方、どちらにもサービスを提供するという考えで……」 私鉄各社から喫煙車両が消えたなか、近鉄の特急にはまだ残っている。これを健康課長は「難詰」したわけだが、両者のやり取りを取材していた記者は、近鉄に同情しつつこう解説する。 「
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