鳥栖市江島町の住宅で両親を殺害したとして、殺人容疑で逮捕された福岡県内の大学生の長男(19)が乗っていた車の中から、複数の刃物が発見されたことが10日、分かった。長男は「両親をナイフで刺して殺したことは間違いない」と話し、容疑を認めているという。佐賀県警が会見を開いて説明した。 県警によると、事件後に連絡がとれていなかった長男の居場所を、スマートフォンの位置情報などから特定した。9日夜、山口県長門市内のコンビニエンスストア駐車場で発見した際、1人で乗っていた軽乗用車から複数の刃物が見つかった。凶器として使用した可能性があるとみて捜査している。 捜査1課によると、1階居間で血を流して死亡していた50代の父親と40代の母親の体には、複数の刺し傷や切り傷があった。10日に司法解剖を実施した結果、2人の死因は失血死だった。 逮捕された長男は福岡市在住で、夫婦は10代の娘と暮らしていた。9日午後5時