金融庁の自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)審議会は14日、2011年度と13年度の2段階で保険料を引き上げる方針を決めた。引き上げは07年度以来4年ぶり。11年度の引き上げ幅は1〜2割で調整しており、月内に決める。 引き上げは、事故の増加で、収支が08年度から赤字の状態が続いているため。ただ、黒字化には3割程度の引き上げが必要で、一気に引き上げると利用者の負担が大きいことから、まず11年度に1〜2割引き上げ、13年度にも引き上げる方向で調整する。 現在の自賠責保険料は、自家用乗用車の場合、2年契約(沖縄県、離島を除く)で2万2470円。余剰金を還元するため、08年度に約25%引き下げ、12年度までは据え置く予定だったが、後遺障害事故の保険金の支払いが想定以上に膨らみ、引き上げが必要になった。