ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)の驚異の本塁打ペースに、パ球団関係者から怒りの声が出た。 29日の中日戦(神宮)は3打数1安打2四球と不発。51本で足踏みとなったが、残り31試合で5本打てば新記録達成となる。 8月だけで17本塁打の状況に「何でセの投手たちはバレンティンの内角を攻めないんだ? オレたちがこれまでどれだけ55本という数字を大事にしてきたと思っているんだ」と在京パ球団関係者は怒り心頭だった。 同関係者が指摘するのがバレンティンの死球数。「セの野球はお行儀が良すぎる。パではローズもカブレラも厳しく内角を攻められていた。だけどバレンティンはほとんどが外一辺倒。これなら外角の球にリスクなく踏み込める」と、バッサリ。今季バレンティンの死球数はわずかに1。55本塁打を放った01年のローズ(近鉄)が8死球。02年のカブレラ(西武)が11死球だった。一方、1964年