「RHYMESTERから離れてHIP HOPシーンの外側でやってきたものを持ち帰った際、『何故HIP HOPだったのか』『何故RHYMESTERなのか』『何故日本語ラップなのか』ということを考える局面が多々あるんだ。前から言ってるように、やっぱりHIP HOPはまだまだ嫌われてたり、無理解だったりに晒されてて、そういうのに触れるとやっぱり『なにを!お前らはまだ何も分かってない……だが、それも無理からぬ話……何故なら、俺たちが黙っていたからか?……じゃあ言って聴かせてみせましょう』っていう気持ちが強まるっていうのもあると思う」——宇多丸 ■トラックの話に戻すと、外部トラック・メイカー・メインになったことで具体的にどんな効果をRHYMESTERにもたらしたと思いますか? D「単純に言うと楽曲のクオリティを押し上げてくれたと思う。それはトップ・クラスの人たちが作ってるトラックだから、っていうのも