札幌ススキノのスナック。小学校クラス会の3次会で男女5人が待つのは「田村」だった。小学校時代のエピソードを思い出し、語り合いながら、彼らはひたすら待つ!田村が来るのを。「田村はまだか。」と言いながら・・・。 小学校時代の田村は、家庭的に恵まれているとは言えなかった。だが彼は、小学校の頃から常に前向きに生きていた。5人の語る田村のエピソードには心温まるものがある。そんな田村だから、5人が必死に待っている田村だから、いつ田村が現れるのかと、読みながらワクワクしてしまった。私も彼らと一緒に田村を待つ気分になる。 小学校時代から20数年。さまざまな人生を送ってきた5人だったが、彼らは思っていたに違いない。「田村に会えばあの日に戻れる!」と。「田村はまだか。」彼らは呪文のように言い続ける。そして・・・。ラストは、本の帯に書かれているような「怒濤の感動」とまではいかなかったが、ほのぼのとしたものが心に
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