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北村薫に関するKOROPPYのブックマーク (11)

  • のほ本♪: 月の砂漠をさばさばと(北村薫)

    9歳のさきちゃんは、お母さんとふたり暮らし。何気ないけれど、温かく愛情あふれる日常生活がそこにはあった。ほのぼのとした、母と娘の物語。 母と娘。ふたりは寄り添い、信頼し合い生きている。何気ない会話の中には、相手への愛がいっぱい詰まっている。それは、読んでいて泣きたくなるほどだ。みんながこういう親子関係なら、虐待などという悲惨なことが起こらないのに・・・。おだやかに、当におだやかに時が流れている。その心地よさに、いつまでもいつまでもこのを読んでいたいと思ってしまう。さきちゃんはこれからどんどん大きくなる。けれど、大人になっても、今持っている心を大切にしてほしいと思う。「お金や高価な物なんかたくさんなくていい。もっと大切なものがこの世の中にはある。」そのことを、いつまでも忘れないでいてほしい。読んでいると心が癒され、和んでいくような感じがする作品だった。イラストも、作品の内容にぴったりでと

  • のほ本♪: 紙魚家崩壊(北村薫)

    ふたりが一緒になることで得た完璧さは、ふたりが別れることで悲劇に変わる・・・。完璧なものを追い求めたために起こる、ある崩壊を描いた表題作「紙魚家崩壊」を含む9編を収録。 この作品の中に収められている話は、どれも独創的で個性的なものばかりだった。「溶けていく」は、自分の作り出した世界に引きずり込まれていく女性の狂気を描いた興味深い話だった。「白い朝」は、日常の中のミステリーと呼ぶほどではない、ほんのささいな謎に隠された真実がほほえましい。「おにぎり、ぎりぎり」では、おにぎりを誰が作ったのかについての推理と現実の微妙なずれに、思わず笑ってしまった。「新釈おぎばなし」は、まさに新釈!「とにかく読んでみてほしい。」そう言わずにはいられない。そのほかの話もなかなか味わいがあった。北村薫という作家の別の一面を垣間見ることができる作品だと思う。

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    KOROPPY 2009/11/29
    「北村薫という作家の別の一面を垣間見ることができる作品だと思う。」
  • Amazon.co.jp: 玻璃の天: 北村薫: 本

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    KOROPPY 2009/09/07
    ベッキーさんシリーズ第2弾。
  • のほ本♪: 盤上の敵(北村薫)

    友貴子を人質にして我が家に立てこもった殺人犯。しかも彼は猟銃を持っている。夫である末永純一は、警察には内緒で極秘に犯人と直接交渉する。はたして彼は、無事にを救出できるのか?ラストには、驚愕の真実が待っていた!! この作品を読んだ感想をひとことで言うのなら「衝撃」だろう。当に、これほど衝撃を受けた作品はあまりない。人質となっているをいかに無事に救出するか?孤軍奮闘する純一のを思う心には、胸を打たれる。だが、その裏に隠された真実には驚愕させられた。 何の理由もなく、人が人に対し憎悪をむき出しにする。「ただそこに存在する。」そんなことが憎悪の理由になる。こんな恐ろしいことがあるだろうか。「つらい、つらい、つらい。」読み進めるのがつらかった。ある人間の悪意が残酷なできごとを引き起こす。「どうしてここまでするのか?」読んでいて、怒りと同時に恐ろしさを感じる。その人間の残酷さはの象徴は、あと

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    KOROPPY 2009/08/31
    「ミステリーとしても、人間的なドラマとしても、読み応えのある作品」
  • のほ本♪: 街の灯(北村薫)

    相模の士族の出である花村家に雇われた新しい運転手は女性だった。別宮みつ子という女性を、英子はひそかにベッキーさんと呼ぶことにした。日常の中で起きる不思議な出来事やささやかな事件。英子とベッキーさん、ふたりの謎解きが始まった。3つの短編を収録。 この作品の中に収められている3つ話どれもが面白かったが、「銀座八丁」の話が特に印象に残った。英子の兄のもとに送られてくる品物に隠された謎解きもよかったし、ベッキーさんの射撃の腕にも驚かされた。女性らしい面も持ち合わせながら、男顔負けの度胸や腕もある。また、かなり才能豊かな人にも感じられる。いったい彼女はどういう素性の人なのか?読み手は、気にせずにはいられない。ベッキーさんの素性は、シリーズ2作目の「玻璃の天」で語られている。そちらもあわせて読むことをオススメしたい。大きな事件は起きないが、謎解きの醍醐味が味わえる作品だった。

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    KOROPPY 2009/08/03
    シリーズもの。
  • asahi.com(朝日新聞社):芥川賞は磯崎憲一郎さん、直木賞は北村薫さんに決まる - 文化

    磯崎憲一郎氏北村薫氏  第141回芥川賞・直木賞(日文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に磯崎憲一郎さん(44)の「終(つい)の住処(すみか)」(新潮6月号)、直木賞に北村薫さん(59)の「鷺(さぎ)と雪」(文芸春秋)が選ばれた。副賞は各100万円。授賞式は8月21日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で開かれる。  磯崎さんは千葉県我孫子市生まれ。早稲田大卒。07年、「肝心の子供」で文芸賞を受け、作家デビュー。三井物産に勤務しながらコンスタントに小説を執筆し、08年、「眼(め)と太陽」が芥川賞候補に。著書に「世紀の発見」など。東京都世田谷区在住。  受賞作は、ともに30歳を過ぎてなりゆきで結婚した感のある夫婦の上に流れた20年という時間を描いた。娘も生まれ家も建てたが、常に不機嫌なは夫にとり不可解な存在であり続け、夫も浮気を繰り返す。細やかな描写が、相

    KOROPPY
    KOROPPY 2009/07/16
    『鷺と雪』はシリーズ完結編。
  • Amazon.co.jp: 鷺と雪: 北村薫: 本

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    KOROPPY 2009/07/16
    花村英子シリーズ第3弾で完結編。直木賞受賞。
  • Amazon.co.jp: 秘密。 私と私のあいだの十二話 (ダ・ヴィンチブックス): 吉田修一 (著), 森絵都 (著), 佐藤正午 (著), 有栖川有栖 (著), 小川洋子 (著), 篠田節子 (著), 唯川恵 (著), 堀江敏幸 (著), 北村薫 (著), ダヴィンチ編集部 (編集): 本

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    KOROPPY 2009/06/02
    「レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編12編。」
  • のほ本♪: 玻璃の天(北村薫)

    ステンドグラスを突き破り転落死した男には、人の恨みを買うような何かがあったのか?ステンドグラスに開いた穴の謎に迫る表題作「玻璃の天」を含む3編を収録。 時代は昭和初期。日常の中で起きるさまざまなトラブルや謎に迫るのは、大きな屋敷に住む令嬢と女性運転手の二人だ。 3編の中で特に印象的だったのは「玻璃の天」だった。ステンドグラスに開けられた穴に込められたある人物の憎しみ・・・。それを見破った女性運転手の別宮だったが、その結果彼女自身のあまり触れられたくない過去までも暴かれることになってしまう。この話の展開は面白い。古きよき昭和初期の時代描写も、とても興味深く読んだ。ただ、この作品は「街の灯」の続編なので、そちらから先に読んだほうが話のつながりが見えてよかったのではないかと思った。読む順番を間違ってしまった・・・。これから読む人には、順番どおりに読むことをオススメしたい。

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    KOROPPY 2008/12/18
    『街の灯』を先に。
  • Amazon.co.jp: 新本格猛虎会の冒険: 有栖川有栖: 本

  • のほ本♪: 覆面作家は二人いる(北村薫)

    「岡部君、早速、お宅にうかがいなさい。」 「推理世界」編集部に送られてきた原稿に興味を示した左近先輩の命を受け、岡部良介は作者新千秋の自宅を訪ねることにした。そこで待っていた驚愕の事実とは!?覆面作家シリーズ第1弾。 かなりの美貌の持ち主で、その上大金持ちの令嬢。新千秋の人物像はかなり個性的だ。しかも、内と外では性格ががらりと変わるというユニークさ♪だが、少々気の弱そうな良介とのコンビは絶妙だ。二人は、事件の謎を次々と解き明かしていく。事件の中にはシリアスなものもあるが、どこか救いがあり読んでいてほっとする。心に重くのしかかってこないのが心地よい。良介の双子の兄弟優介(警視庁の刑事!)の存在も見逃せない。この作品にいい味を加えている。良介と千秋、この二人の関係はこれからどうなるのか?こちらも見逃せないところだ。第2弾を読むのが楽しみだ。

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