「小説すばる」創刊15周年を記念して、同誌に掲載された短編小説群から選ばれた秀作16編を1冊にまとめた本。集英社文庫編集部編。 この本を本屋さんで見たとき、迷わず即買ってしまった。それくらい魅力のある作家さんの作品がぎゅとっと詰まっている。赤川次郎、浅田次郎、綾辻行人、伊集院静、北方謙三、椎名誠、篠田節子、志水辰夫、清水義範、高橋克彦、坂東眞砂子、東野圭吾、宮部みゆき、群ようこ、山本文緒、唯川恵。この顔ぶれを見たら、本好きな人は心を動かされずにはいられないだろう。描かれている作品も多種多様で、本当に楽しめた。未読の作家さんの作品が読めたのもよかった。この本を読んだのをきっかけに、未読だった作家さんの他の作品もどんどん読んでみたいと思う。 まるでおもちゃ箱か宝箱のような本だった。「次はいったい何が飛び出すのか?」そんなワクワク感も味わえる、満足できる1冊だと思う。