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ブックマーク / memo7.sblo.jp (9)

  • 「直線と指数関数の交点」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Where the Linear Crosses the Exponential" の日語訳である。 直線と指数関数の交点  Where the Linear Crosses the Exponential フリーマン・ダイソン(Freeman Dyson)は私が気に入っている大局観のある思想家だ。彼は自分の心と電卓の二つを持って世界に立ち向かっている。彼は疑わしい異説を検討することを楽しみ、そこから何か学ぶことができるかどうかを考えている。彼は普通とは違う立場をとってみて、もしそれが当であるとしたらどうなるかを計算する。その結果の概略の数字が、私たちの知っている何かと一致するだろうか? 最近、ダイソンは地球温暖化という難問について、私の知る限り最も優れた分析を書い

    「直線と指数関数の交点」
    KOZI
    KOZI 2008/07/10
  • 「マース=ガロー・ポイント」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Maes-Garreau Point" の日語訳である。 マース=ガロー・ポイント  The Maes-Garreau Point 未来の出来事の予測は、現在の状況に大きく影響される。予測がたいてい間違っているのはそのせいである。現在の仮定を乗り越えるのは難しい。時間の経過とともにこの仮定は徐々に崩れて、ついには私たちを驚かせるようになる。みんなが「知って」いたように、人は無料で働いたりしないし、もし働いたとしても質の高い仕事をすることはない。だから、ボランティアの仕事によって信頼できる百科事典を作れるはずがないと一般に考えられていたが、私たちはウィキペディアを見てすっかり驚くことになってしまった。 予測が現在に束縛されるという性質は、目新しいものではない。し

    「マース=ガロー・ポイント」
    KOZI
    KOZI 2008/07/08
  • 「まだ動いていないもの」

    著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly ) 訳 :堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Everything That Doesn’t Work Yet" の日語訳である。 まだ動いていないもの  Everything That Doesn't Work Yet アラン・ケイは優秀で博識な人で、アタリ、ゼロックス、アップル、ディズニーなどで働いていたが、私が今まで聞いた中でも優れた「テクノロジー技術)」の定義を述べている。ケイが言うところでは、「テクノロジーとは、あなたが生まれた以降に発明されたものである。」この気の利いた評価方法によれば、自動車、冷蔵庫、トランジスタ、ナイロンは私たちから見ればテクノロジーではない。ただの古いものである。しかし私の祖父にとってはテクノロジーであった。同じ論理で、CD、ウェブ、マイラー樹脂、携帯電話、GPSは私にとっては

    「まだ動いていないもの」
    KOZI
    KOZI 2008/05/23
  • 「私たちを作った機械」

    著者 ケヴィン・ケリー Kevin Kelly 訳  堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Machine That Made Us" の日語訳である。 私たちを作った機械 The Machine That Made Us 先日、計算機科学者ジョセフ・ワイゼンバウムが85歳で逝去した。ワイゼンバウムは有名なチャットボット「イライザ」を40年前に発明した。驚くことに、この疑似人工知能は今でも私たちを楽しませ、また混乱させる力を持っている。しかしワイゼンバウムは後年、人工知能の批判者になった。計算機の比喩、すなわち、興味深いことはすべて計算であるという考え方が、私たちの文化を広範囲に征服してしまうことを彼は懸念した。考える機械を作ろうとすることで、私たちが機械そのものになってしまうと心配した。ワイゼンバウムが亡くなったこの機会に、彼の著書 "Computer P

    「私たちを作った機械」
    KOZI
    KOZI 2008/05/12
  • 「物質からの贈りもの」

    著者 ケヴィン・ケリー Kevin Kelly 訳  堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Gift of Stuff" の日語訳である。 物質からの贈りもの The Gift of Stuff 「技術」という言葉は物質を連想させる。原子でできた物。かたい物質。蒸気機関車、鉄の構造物、電話機、計算機、化学物質、シリコンチップ。この大量の物質が何世紀も前に初めて現れたとき、私たちはそれを素材革命だと考えた。しかしそれがもたらした変化は、実はエネルギーを自在に操る新しい能力によるものであった。かたい物質の魔力はエネルギーを保持したり、伝達したり、表示したりする能力に由来する。それは少量のエネルギーによる合図(信号)から、莫大なエネルギーを必要に応じて炸裂させること(カロリー)まで様々である。私たちが技術と呼ぶものは活発な物質であり、まったく新しい素材であった。そ

    「物質からの贈りもの」
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    KOZI 2008/05/12
  • 「コピーの盛衰」

    著者 ケヴィン・ケリー Kevin Kelly 訳  堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "The Rise and Fall of the Copy" の日語訳である。 コピーの盛衰 The Rise and Fall of the Copy 1900年代に蓄音機がインドネシア列島に到達して、ジョン・B・スムートら音楽学者がガムラン・オーケストラを録音したとき、ガムラン奏者は当惑した。ある場所で人気の曲は数週間の半減期で村々へ伝わっていく。なぜ演奏をコピーするのか?新鮮な音楽を容易に聞けるのに、すでにすたれた曲の古くさい演奏をなぜ聞こうとするのか?彼らの当惑を理解するためには、あなたの町に見慣れない外国人が現れたと考えてみれば良い。外国人が漆塗りの木箱をぱっと開く。あなたは木箱の取っ手を回しながら、豪華な料理べる。そして次の日に取っ手を回すと、ほんのつかの間、

    「コピーの盛衰」
    KOZI
    KOZI 2008/05/12
  • 「物のインターネットにおける四つの段階」

    著者 ケヴィン・ケリー Kevin Kelly 訳  堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Four Stages in the Internet of Things" の日語訳である。 物のインターネットにおける四つの段階 新しい流行語「グラフ」は、便利だが使い古されたネットワークやウェブという言葉にとってかわるかどうか。私はそんな賭けはしない。(ニコリともしない人がよく口にする「ブログ」という言葉が負けることになら賭けてもよいが。)いや、それはどうでも良い。ティム・バーナーズ=リーによる「ジャイアント・グローバル・グラフ」(Giant Global Graph)と題する短い投稿では「グラフ」という言葉をいい感じで使っている。これは私の知る限り、セマンティックウェブの最も優れた概説である。それはセマンティクスについて語っていないから、ということもあるのだが。 彼の

    「物のインターネットにおける四つの段階」
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    KOZI 2008/05/12
  • 「チューリング化」

    著者 ケヴィン・ケリー Kevin Kelly 訳  堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Turing'd" の日語訳である。 チューリング化 Turing'd 長年にわたって、私はさまざまな分野の専門家と仕事をする機会に多く恵まれてきた。あらゆる活動が計算機技術のおかげで画期的に変化している。しかしすべての分野がそれを受け入れているわけではない。一部の科学者、免許制の専門家や職業人は新しい技術にアレルギーを持っている。ある種の専門家には画期的な技術を歓迎しやすい傾向があるのはなぜか、最近ひらめいた。最新技術を取り入れたがる部類の専門家は、その専門分野がすでに「チューリング化」されていることに気がついたのだ。 私たちは多くの作業や職業について、人間だけができると信じてきた。道具や言語を使うこと、絵を描くこと、チェスをすること。それが今では一つ一つチューリング化され

    「チューリング化」
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    KOZI 2008/05/12
  • 無料より優れたもの:七左衛門のメモ帳:

    著者 ケヴィン・ケリー Kevin Kelly 訳  堺屋七左衛門 この文章は Kevin Kelly による "Better Than Free" の日語訳である。 無料より優れたもの Better Than Free インターネットはコピー機である。いちばん根底のレベルでは、それを使う間の私たちの行動や文字や考えをすべてコピーしているのだ。インターネットのある場所から他の場所へメッセージを送ろうとすると、通信プロトコルに従って、その途中で何度かメッセージ全体をコピーすることになる。IT企業はこの絶え間ないコピーを促進する機器を売って大金を稼いでいる。コンピュータでひとたび生成されたデータの各ビットは、きっとどこかでコピーされる。デジタル経済はこのようにコピーの川を流れている。機械の時代の大量生産による複製と違って、これらのコピーは安いどころではない、タダなのである。 デジタル通信ネッ

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