数日前から、親知らずの歯が痛かったんです。 で、私、その痛みを無視したわけで・・・ 最初はね。気のせいって、たぶん、心の病? てね それで乗り越えようかと、乗り越えられない山はないって強い決意で持って念じた。頑張った。 歯の痛みって、ほら、疲労で出るってことあるじゃない。歯茎のなかに膿(うみ)がたまるとかね、体って持ち主に呼応するってか、しすぎだろってとこあるから。 根性で歯医者から遠ざかろうとして、がんばった。 がんばった自分をほめてあげようって誰かが言ったから だから、褒めてみた。死ぬほど褒めた。 もう声を限りに褒めちぎった。 しかし、夜中に激痛でとび起き、ダメだという敗北宣言したわけであって で、朝一番で歯医者へ行くことになったんであります。 「う〜〜ん、こんな状態まで、ずいぶんと放置しましたね」 「ええ、まあ、虫歯じゃないと思って」 曖昧な言葉で、抵抗はしてみた。 「虫歯です!抜く