トランプの当確が出たが、個人的には、政治や司法や経済や国際関係云々以前に、レイシズムやセクシズムやゼノフォビアなどに社会がNOと言わなかったこと自体が最も心配。それらの表出はNGであるという社会的合意が、これで崩れてしまったわけなのだから。(続く
JBPress 2015.9.14 「米国が裏で糸を引いていた南京大虐殺という捏造」 内容的にはこれっぽっちも新味のない否定論の断片をアドホックにかき集めただけのクソ駄文ですが、問題はその書き手です。第7師団長を経て最終的に西部方面総監にまでなっています。田母神閣下を筆頭とする歴史修正主義者の(元)自衛隊制服組幹部というのが決して例外的な事例ではなく、自衛隊という組織には昇進レースにおいて歴史修正主義者を排除する意思か能力のいずれか/双方が欠けていることは明白でしょう。日本の近現代史に関する歴史修正主義者というのは、必然的にレイシストであり、また wishful thinking を平気でやらかす輩ですが、これらはいずれも軍隊という組織を一層危険な存在にする資質です。 それにしても、このクソ駄文、歴史修正主義的である以前に“金もらって文章書く”資格を疑わせる代物です。 歴史は、虹を見るよう
百田尚樹氏の「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」という発言は、政権の意に沿わない報道は許さないという”言論弾圧”の発想そのものであり、民主主義の根幹である表現の自由、報道の自由を否定する暴論にほかならない。 百田氏の発言は自由だが、政権与党である自民党の国会議員が党本部で開いた会合の席上であり、むしろ出席した議員側が沖縄の地元紙への批判を展開し、百田氏の発言を引き出している。その経緯も含め、看過できるものではない。 さらに「(米軍普天間飛行場は)もともと田んぼの中にあった。基地の周りに行けば商売になるということで人が住みだした」とも述べた。戦前の宜野湾村役場は現在の滑走路近くにあり、琉球王国以来、地域の中心地だった。沖縄の基地問題をめぐる最たる誤解が自民党内で振りまかれたことは重大だ。その訂正も求めたい。 戦後、沖縄の新聞は戦争に加担した新聞人の反省から出発した。戦争につながるような
一報道機関として、という以前に民主主義社会の一構成員として看過できない。 自民党の勉強会でのことである。出席した議員から、国会審議が続く安全保障関連法案を批判する報道に関し、「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」という発言があった。国家が都合の悪い情報を統制し、多様な意見が封じられ、破滅へと突き進んだ戦前・戦中の言論弾圧をほうふつとさせる。 安倍政権を特徴付ける、異なる意見に耳を貸そうとしない傲慢(ごうまん)、独善、反民主主義性は極まれり、との感を抱かざるを得ない。発言の背後にある発想は独裁国家そのものだということにどれだけ自覚的であろうか。経団連がそのお先棒を担ぐ存在とみなされている点も興味深い。 文化人代表として招かれたのであろう作家百田尚樹氏の発言が象徴的だ。沖縄の地元紙が政府に批判的だとの意見が出ると「沖縄の二つの新聞はつぶさな
朝日新聞 2015年6月16日 「汚れた手、子供なでられるのか」 誤認逮捕で自白迫る ずさんな捜査で誤認逮捕してしまったことと、不当な取り調べで自白を強要したこととはまったく別の問題です。 「その汚れた手で子どもの頭をなでてあげられますか」「反省する気持ちはないのか。お前が犯人である証拠はそろっている」「いくらでも捜査は続ける。お前は普通じゃないんやで」 こういう取り調べは誤認逮捕だったからダメなのでしょうか? むしろ、被疑者に対してはこういう扱いをしてよい、という発想こそ問題にされねばならないのではないでしょうか。 府警の高木久・刑事総務課長は「判決内容を重く受け止めています。関係者とご家族にご迷惑、ご心労をおかけしたことに改めて深くおわび申し上げます。一層慎重を期した緻密(ちみつ)な捜査を徹底します」とのコメントを出した。 努力するのは結構なはなしですが、捜査するのも人間である以上ぜっ
昨日、twitter上でこういう発言 https://twitter.com/kameshita3/status/597966477132607488 「ジャンプ」がネトウヨ漫画家と手を組んだ。「グランドジャンプ最新号」にヘイトデモ常連の漫画家「富田安紀子」が別名で原作を担当する作品が読み切り掲載されている。富田の新作の帯は桜井が書いたようで「不逞朝鮮人」との差別文句が読みとれる。 を見た私は、以下のようにコメント付きでRTした。 https://twitter.com/r_tkt/status/598056560590397441 漫画家だからこそRTしておく。マジかよグランドジャンプ。心底見損なったぜ集英社。 これに対しわずかではあるが、「漫画の内容は普通っぽいんだけど、悪いことなの?」的な反応があったので、一応最低限の説明をしておく。めんどくさいが。 問題は「今回の漫画の内容」ではな
私はインフレターゲット政策そのものについて否定的なことを言ったことは一度もない、とあらかじめ断っておきますが。 まともな左派ならこういう風に「娘」という語を用いる人間を信用しないのは当たり前のことです。「歴史修正主義は箸の上げ下げ」発言だってわたしゃ忘れてませんからね。 「人格と主張の正しさは別」だと? しかし人権意識が残念な人間の提案というのは、人権を勘案して考えられたものではない以上、その提案に従うことが人権上の問題を引き起こすリスクは高いと想定するのは合理的です。 それはそれとして、「リフレ派」の言動を見ていると“莫大な財政赤字がある状況で増税回避、金融緩和”という選択が素朴な道徳的直感にどれほど反するものであるか、を過小評価しているようにしか思えないですね。「経済学的には間違っている」と主張するのは簡単なのでしょうが、「緊縮」がどれだけ人々の道徳感情にしっくりくるアイデアなのかを理
自民党の鬼木誠議員の国会質疑が話題になっています。 http://buzzap.jp/news/20150416-oniki-nhk/ 本来なら、この議員のような自由と真理に対する“無能な敵”はありがたい存在であるはずなのですが、野党とマスメディアにこのデタラメを追及する力がないばっかりに、この程度の男でも自由の真理の破壊者として振舞うことができてしまうわけです。 ところで、こういうニュースについて中国や DPRK を引き合いに出して「皮肉」を言おうとする人々がいます。そうした振る舞いは民族差別を孕んでいるうえに、自らが暮らす社会の問題として直視することを妨げるのでやめるべきだ、という批判は誠にもっともなのですが、他方で日頃中国や DPRK を散々非難している人間の中に鬼木議員の主張を支持する者が多数いる、という事実そのものはやはり注目に値するものでしょう。彼らが中国や DPRK を嫌う真
■告知板 ※Flash環境推奨。 ようこそ文系宇宙工学研究所へ。 管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。 ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。 打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を頒布中。 オススメ・お役立ち ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック) ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック) イベント参加予定:東京とびもの学会2021大会 イベント以外での本の購入は以下のバナーをクリック↓ 紙版:自家通販 紙版:ショップ委託(通販あり) 電子書籍配信 電子書籍配信
Tweet 2014年8月5日・6日、『朝日新聞』は「慰安婦問題を考える」という検証記事を掲載し、吉田清治氏の証言にもとづく日本軍「慰安婦」の強制連行関 連の記事を取り消した。一部の政治家やマスメディアの間では、この『朝日新聞』の記事取り消しによって、あたかも日本軍「慰安婦」の強制連行の事実が根拠 を失い、場合によっては、日本軍「慰安婦」に対する暴力の事実全般が否定されたかのような言動が相次いでいる。とりわけ、安倍晋三首相をはじめとする政府 の首脳からそうした主張がなされていることは、憂慮に堪えない。 歴史学研究会は、昨年12月15日に、日本史研究会との合同シンポジウム「「慰安婦」問題を/から考える――軍事性暴力の世界史と日常世界」を開催す るなど、日本軍「慰安婦」問題について、歴史研究者の立場から検討を重ねてきた。そうした立場から、この間の「慰安婦」問題に関する不当な見解に対し、以 下の
山崎 雅弘 @mas__yamazaki 歴史や政治を「名誉」という尺度で語る言説が増えてきたが、実際には彼らの言う「名誉」は「面子」でしかない。名誉と面子は似ているので錯覚しやすいが、決定的な違いは「名誉」は自分の失敗や瑕疵を認めても「認める態度」によって保たれるのに対し、「面子」は自分の失敗や瑕疵を認めると失われる。 山崎 雅弘 @mas__yamazaki 自分の失敗や瑕疵を指摘された時「他の連中もやっているのになんで自分だけが」と感情的に反発するのも「名誉」ではなく「面子」にこだわる人間の特徴で、価値判断の尺度を内面でなく「他人からどう見えるか」という外面に置いている。失敗や瑕疵を認めて「他人から見下される」ことを心底から恐れる。 山崎 雅弘 @mas__yamazaki 名誉に見せかけた「面子」は、犯罪行為を指摘されても「他の連中もやっている」という言い訳で守れるが、本物の名誉は
日本経済新聞 2014/9/17 ウナギ稚魚の養殖、11月から制限で合意 日中韓台 生息数が減少しているニホンウナギの資源保護策を話し合う国際会議は17日、都内で最終日の協議を終え、閉幕した。参加した日本と中国、台湾、韓国は養殖池に入れる稚魚(シラスウナギ)の量について、各国・地域が2014年の採取量から2割削減し、乱獲防止につなげることで合意した。11月から制限をかける。 遅過ぎるし制限も緩過ぎると思いますが、なにもしないよりマシではあります。 ウナギだけでなく東アジアの水産資源全体について持続可能な漁業のための取り組みが必要でしょう。ちなみに尖閣も竹島も周囲に好漁場があることが知られていますが、水産資源管理のための協調体制を前面に出せば相対的に領土問題を後景に下げることができます。領土問題は両当事国の世論がそれを重要だと思えば思うほど両政府とも外交的選択肢が狭まることとなり、かつ一旦
個人的には、歴史修正主義者でも疑似科学は批判できることを、全否定はしたくないと思っているが。 Apeman氏による上記ツイートについて、下記のような反応と見比べて、ちょっと悩んでいる。 はてなブックマーク - apesnotmonkeys on Twitter: "歴史修正主義をスルーしておいて疑似科学を批判しても無意味、ということにそろそろ疑似科学批判クラスタは気づかれたであろうか。" http://lacrima09.blog.shinobi.jp/%E7%96%91%E4%BC%BC%E7%A7%91%E5%AD%A6%EF%BC%88%E3%81%AB%E3%81%9B%E7%A7%91%E5%AD%A6%EF%BC%89/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%A
「慰安婦問題の本質は強制連行の有無」とか「朝日の吉田証言撤回で河野談話は破綻」とか、はては「吉田証言はクマラスワミ報告書の依拠する唯一の一次資料」などといった捏造は、その捏造を受け入れたい欲望が存在しているこの社会だからこそ通用しているのであって、国際社会からはとうの昔に死亡宣告を受けています。残る問題は、この社会のゾンビどもがいつ自らの死を自覚するか、でしかないんですね。
前回の記事が思ったより反響あってビビってるのだけど。はてブコメントにこんなのがあった。 watermaze尖閣諸島や竹島、あるいは中国国内の人権状況、新疆の問題についてもご自身の見解を書いてもらわないとブサヨかどうかは判断出来ませんね。この辺りの問題がガン無視ならブサヨといわれてもしょうがないでしょう。 ああ、僕は北方四島、尖閣諸島、竹島は日本領土だと思っている。日本の人権状況も褒められたものではないが、中国は共産党独裁国家であり人権状況は日本より劣ると思う。チベットや新疆ウィグル自治区での弾圧は許されざるものだと考えてる。ただし、領土問題に関してはあちらはあちらの主張があり、それがこちらの主張とバッティングしている以上簡単に解決可能であるとは思わない。領土というのは歴史上の正当性と同じくらい実効支配の長さも重要視されるので、実効支配されている北方領土や竹島に関して日本政府が絶えず領土主張
広島市も説明しているように広島に投下された原爆による死者の正確な人数は判らないのですが、それにしても「一瞬にして10万人以上」という推定が蓋然性のあるものとして語られているのは聞いたことがありません(もちろん、まともな論者や機関によって、という意味)。一般財団法人高度情報科学技術研究機構が運営する「原子力百科事典ATOMICA」には次のような記述があります。 原爆投下から数か月以内に、広島で約11.4万人(人口の33%;軍人および朝鮮半島出身の人々は含まない)、長崎で約7万人(人口の28%)の人々が死亡した。爆心地から半径2km以内の死亡総数を100%としたとき、被ばく2週間以内に88.7%が、第3から第8週までに11.3%が死亡した。半径1.2km以内での死因の内訳は、爆風による外傷が20%、放射線障害が20%、熱線と二次的な火災による熱傷が60%であった。 (http://www.ri
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