©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

先週の“大河べらぼう”特番「ありがた山スペシャル」の放送を挟んで、今週から蔦つた重じゅうの人生の第2章ともいえる物語が始まりました。 ドラマで蔦つた屋や重じゅう三郎ざぶろう(演:横浜流星)は、地方の商人や越後の庄屋の意見を聞き、『商しょう売ばい往来おうらい』と『耕こう作さく往来』という2種類の“往来物おうらいもの”を出版していました。往来物は、江戸時代の庶民教育の場で用いられたテキスト、教科書のことです。今回は、この往来物を取り上げたいと思います。 そもそも、テキストや教科書のような本がなぜ、往来物と呼ばれるようになったのでしょうか。往来は、「車の往来」というように行ったり来たりすることを意味しますが、往来物の場合、行ったり来たりするのは手紙です。もともと、手紙の往信返信の文例を示す本を『◯◯往来』と呼んでいて、のちにテキスト的な本を総称して“往来物”と呼ぶようになったのです。 往来物の歴
書籍の出版市場は、雑誌と比較すると減少幅が緩やかに推移してきた。2000年代は「ハリー・ポッター」シリーズ(静山社)などのファンタジー小説やケータイ小説などの文芸書が映像化と相乗してよく売れていた。また、文庫本や新書本などの比較的価格の安い本も大量に売れていた。しかし、2010年代に入ると、書籍の売れ行きも少子高齢化やインターネットの影響が如実に出てくる。コロナ禍で20、21年はいったん売れ行きが上向いたが、22年は前年比4.5%減。売れた本にはシニア向けが目立ち、部数規模も小さくなっている。 文庫本 書籍全体の売り上げが逓減するなか、文庫本の販売減が著しい。特に2014年以降、5~6%の減少が続いており、22年も前年比5.0%減と落ち込んだ。文庫本は価格の安さが“ウリ”だが、22年の出回り平均価格は711円。12年から86円上がった。12年が02年より37円しか上がっていないのと比べても
2025年1月28日、斜里町立図書館(北海道)が、同館の中高生限定掲示板「YAコミュ板」の書籍化を発表しました。 「YAコミュ板」は、中高生から斜里町立図書館の人に素朴な疑問や悩み相談などを送り、同館職員の誰かが答える掲示板とあります。3月12日発売の『図書館のゆるゆる人生質問箱―中高生の悩み、質問、雑談に、図書館職員がお応えします!―』では、これまでのYAコミュ板でのやり取りがまとめられています。 祝 YAコミュ板が書籍になります!(3/12発売)(斜里町立図書館, 2025/1/28) https://sharilib.org/post-1438/ @shari_tosyo(X, 2025/1/28) https://x.com/shari_tosyo/status/1884053334161777105 参考: 福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」が書籍化 [2021年09月10日
前回記事にて刊行のお知らせをしていた拙著『図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』ですが、昨年12月25日に無事出版されました! 前回記事 min2-fly.hatenablog.com 出版者サイト www.seikyusha.co.jp Amazonリンク 図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか 作者:佐藤翔 青弓社 Amazon 紙版の刊行から数日後には電子書籍版も購入いただけるようになりました。 レイアウト固定ではなく画面サイズに応じてリフローしてくれるタイプなので、スマートフォン等でもばっちり読みやすいですよ! ご感想・反応 大変ありがたいことに刊行後、比較的はやい段階から、読まれた方からSNS・ブログなどでご感想等いただいています。本当にありがとうございます!! ブログ yawatosho.hateblo.jp ありがたすぎることに本書の
小南理恵(著)/2024年3月 3300円(本体)/四六判上製250頁 装丁:長田年伸 全米を席巻していた「赤狩り」への抗議を目的として、1953年に発表された「読書の自由」声明。この声明の成立と展開における、アメリカ図書館界とアメリカ出版界の協同の実態を明らかにし、法の枠外での圧力によって表現の自由が狭められるなかでの出版者と図書館員の役割を問う。 本書の「はじめに」を公開しています → 「はじめに」pdf (ISBN 9784861109515) 目次|contents はじめに 第1章 アメリカ合衆国における表現の自由と図書館 第2章 「読書の自由」声明とは何か 第3章 「読書の自由」を論じる 第4章 ウェストチェスター会議 第5章 「読書の自由」声明に対する反応と影響 第6章 アメリカ図書館協会とアメリカ出版会議の協同 第7章 結論 著者|author 小南理恵(こみなみ・りえ)
大型書店チェーンの閉店が相次ぎ、電子書籍やネット通販が普及するなど、リアル書店を取り巻く環境は厳しさを増している。私たちはもう、あの広大な書棚をゆったりと巡り、偶然の出会いに心躍らせる機会を失ってしまったのだろうか? そんなことはない。特定非営利活動法人「連想出版」は、読書案内サービス「新書マップ」に、仮想的な大型本棚「4D本棚」を搭載した「新書マップ4D」をリリースした。 同社が昨年12月にリニューアルオープンした「新書マップ4D」。最大の特徴は、23,000冊もの新書が並ぶ仮想空間を自由に動き回ることができる点にある。 利用者は、まるで巨大な図書館にいるかのように気になる書棚に近づき、背表紙を眺めることが可能。気になる本があれば、表紙はもちろん目次を見て内容を確認することもできるそうだ。 同社は「本棚に立っている本を興味のままに選んで、次々と表紙や目次を確認していく体験は、大きな書店の
2024年は54冊読みました。 ブロガーとかがやっているピックアップ記事を自分もやってみたかったので書きます。 大賞 『最高の集い方――記憶に残る体験をデザインする』集まりのデザインがわかる本。 正直、集まりは嫌いだ。生産性が無いというか、実りがない。 行ったところで食事をして、言いたくもないことを話して、キャラじゃないことをやらされる。 そんな感じだった。 しかし、本書を読んで、やはりそういったイベントが微妙に思えるのは当然のことだったと思えた。 実りのある集まりをする上で、必要なことが書かれていて、 会合はそもそも最初は何らかの問題を解決するため。特殊性 集まりのターゲットが狭いこと。独自性 ほかと違う。いつもと違う。賛否がわかれるものがいい。目的はゲストもありがたい。自然体は主催者として無責任。イベントは「知った瞬間」始まる。など。 集まりとは多くのことに繋がると思う。 日常生活で店
実在の図書館司書に材をとり、本を愛する者たちの闘いを描く長編小説――『リスボンのブック・スパイ』(アラン・フラド著/髙山祥子訳)訳者あとがき全文公開! 装画:安藤巨樹/装幀:中村聡『リスボンのブック・スパイ』訳者あとがき髙山祥子 本書のタイトルに〝ブック・スパイ〟とあるが、ブック・スパイとはなんだろう。本のスパイと聞いて、どんなイメージが浮かぶだろうか? わたしたちにとって本は身近な存在で、娯楽や慰めとなり、生活に必要な情報を提供してくれるものでもある。だが貴重な情報源であるがゆえに、場合によってはとても危険な存在にもなりうる。 ヒトラー率いるナチス・ドイツは全体主義体制の一党独裁政治をおこない、ユダヤ人を迫害し、反ドイツ的な文化を排斥はいせきした。その象徴的な事例の一つに〝焚書ふんしょ〟がある。一九三三年五月、火によって書物を浄化するとして、ドイツ国内の多くの大学都市で反ドイツ的とされる
本立ての本が倒れてしまう──このストレスを解消してくれるのが「1冊でも倒れないブックスタンド」。ブックスタンドという成熟した市場で、新たな価値を創出。数々の文具アワードを受賞したこの商品の開発は、コストとの戦いでもあった。 何度も芯が折れてイライラさせられるシャープペンシル、消しかすが散らばって片付けが面倒な消しゴム……。文具を使っていて、「致命的な欠点ではないけれど、いつもストレスのもとになる」という現象がある。 それらのストレスを解消し、ユーザーの気分を上げてくれる──そんな文具の好例が、リヒトラブの「1冊でも倒れないブックスタンド」だろう。 2022年10月に発売したところ、あれよあれよという間に売り上げが伸長。発売から約1年で計画の7倍以上の4万4800台を売り上げた。当初はシリーズ化の予定はなかったが、ユーザーの要望を受ける形でラインアップを拡充。今では5サイズ、2色を展開。24
形式:PDF ページ数:72p ※こちらは電子書籍になります。 ※紙の本は、2024年11月5・6・7日に行われる「図書館総合展」内の同人誌即売会「としょけっと」さん(https://tosyoket.com/)で頒布予定です。 この本では、私が2013年から行っている図書館でのボードゲーム企画のやり方について、出来る限り丁寧に解説しています。 【初めてのボードゲーム体験方法】や、【職場内でのボードゲーム紹介】【企画書の書き方】など、これから図書館でボードゲーム企画をやってみたい司書の方の負担を、少しでも減らしたいという思いで、10年分の経験を詰め込みました。 この本が、みなさまのサポートアイテムになれば嬉しいです。 また、今後の続刊として。 「図書館におすすめボードゲームとルール説明のコツ」 「図書館で司書がTRPG企画をする方法」 「図書館で司書がデジタルゲーム企画をする方法」 「ゲー
プライムデーに合わせて恒例となっている早川書房の50%割引のセールがきているので、今回も一年以内に刊行された新作SF・ノンフィクションを中心に紹介していこうかと。セール期間は2024年6月25日〜7月17日までで、セール対象は2023年12月までの作品になり、直近半年についてはまた次回。 amzn.to SF小説のおすすめを紹介する。 白亜紀往事 作者:劉 慈欣早川書房Amazonめぼしいものをみていたが今回は特にSFが豊作だ。目玉の一つは、『三体』の劉慈欣による中篇相当の作品『白亜紀往事』。物語の舞台は白亜紀末期、独自に知性を発達させた大きな恐竜と、その反対に小さな生き物の蟻、二者の協力関係を主軸に描き出していく。恐竜は初歩的な言語を使いこなすなど知性が高いが、細かな作業は不得意であり、その弱点を蟻が補うことで、文明は相互発展していくのである。 最初両者の関係は蟻が恐竜の歯を掃除するよう
盛山 正仁 文部科学大臣からのメッセージ 皆さんが勉強や部活動等、様々なことに向き合う日常の中で、自分の状況に思い悩む時があるかもしれません。あるいは、新しい世界を知りたい時、リラックスしたい時もあるかもしれません。 そんな時は、本の世界を訪れてみませんか? 読書を通じて、多くの知識を得られたり、先人の経験・生き方や多様な文化を知ることができたり、深く広い想像の世界の物語に心を動かされることもあると思います。 皆さんが夢中になれる本がきっとあると思います。 この度、教育、科学技術・学術、文化やスポーツの分野で活躍中の皆様から、中高生時代に読んでいた本や、最近読んで面白いと感じた本、影響を受けた本など、「きみに贈りたい1冊」を御紹介いただくとともに、皆さんへのメッセージをいただきました。 皆さんが、これから先、自らの学びや支えとなる本と出合い、将来に向かって進んでいただけるよう願っています。
※本ページは、アフィリエイト広告を利用しています。 今週の金曜日から開催されるAmazon ブラックフライデーに先駆けて、Kindle本のブラックフライデー特大セールが開催されています。Webや紙のデザイン、HTML/CSSなどWeb制作の解説書、ディレクションやマーケティング、同人誌・絵師さん向けのイラストの良書がたくさんセール対象です! セール期間は、12/1まで。 スクロールバーを見ると分かると思いますが、かなりの数がセール対象になっています。対象のKindle本は最安値(当方調べ)、セール初登場のものも多く、貴重なこの機会をお見逃しないように。 【ブラックフライデー】最大70%OFF Kindle本キャンペーン セールでは他にも、ビジネス書・文芸・マンガ・趣味実用書・ライトノベル・雑誌などもたくさん半額になっています。 まずは、Kindle Unlimited 3ヵ月がなんと99円
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く