喬太郎 何年か前、『an・an』でいっぺん、対談させていただいて以来ですね。 東出 最近も喬太郎師匠の高座を拝見しましたよ。ウルトラマンの格好をなさっていて(笑)。 喬太郎 ああ、ウルトラマンっぽい柄の着物の時だ。お忙しいのに、寄席に来てくださってるんですね。東出さんが(春風亭)一之輔君と共演された『落語ディーパー!』(Eテレ)、あれ面白いですね。番組を見ていると、東出さんの落語に対する愛がものすごい伝わってきますけど、落語を聴くようになったのはいつからなんでしたっけ? 東出 19歳の頃からです。父から「このCD、iPodに入れて」ってお願いされて渡されたのが落語のCDだったんです。その時は、十把一絡げに古典芸能って「なんか古臭いもの」って思っていたんですが、iPodに入れながら興味本位で聴いていると、「あれ、なんかこれ、面白いぞ」って。それでだんだん、長めの電車移動の時に聴くようになった