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書評と気になるに関するKochelのブックマーク (12)

  • 【書評】『怨霊になった天皇』竹田恒泰著 - MSN産経ニュース

    今も続く「国家的な鎮魂」 あなたはご存じですか?怨霊(おんりょう)が日国に祟(たた)らぬよう、歴代の天皇が真剣に祈ってきたことを-。 その地位や権力を巡(めぐ)って争いは絶えず、暗殺、変死、自殺、憤死など非業の死を遂げた天皇は多い。特筆すべきは、その中に呪(のろ)い殺された天皇や神の怒りで亡くなった天皇、怨霊となった天皇など、異常な死を迎えた天皇がいることです。 その代表格が保元の乱に敗れ讃岐に流された悲運の帝・崇徳天皇。爪(つめ)、髪、髭(ひげ)を伸ばし天狗(てんぐ)のような姿で自らの舌を噛(か)みちぎり、その血で大乗経に天下滅亡の呪いの言葉を書き記し憤死。 死後、飢饉(ききん)や洪水、大火が続いたため崇徳院の祟りといわれ、鎮魂の神社や寺が建てられました。驚いたことに、孝明・明治・昭和天皇がその霊を鎮めるため祈りを捧(ささ)げ、神社を建てるなど、近現代でも国家的な鎮魂が行われているので

  • 『殴り合う貴族たち 平安朝裏源氏物語』 - ぼんやり上手

    『殴りあう貴族たち 平安朝裏源氏物語』を読みました。*1 雅やかなイメージの平安貴族。その実態がいかに暴力にまみれていたかを、賢人右府と呼ばれた藤原実資さんという人の日記に基づいて検証しています。 テーマがテーマだけに、目次には「従者を殴り殺す」「強姦に手を貸す」「天皇、宮中にて女房に殴られる」、「法皇の皇女、路上に死骸を晒す」等々、暴力的で陰惨すぎる見出しが…。 凶悪度で目立っているのが、権勢を誇った藤原道長の一門の人々。 気に入らない役人を拉致ってよってたかってボコボコにしたりとか、牛車に雨あられのように投石したりとか、そんなのばっかり。苦労知らずのおぼっちゃんの代になると、わがままが抑えられなくて子どもっぽいから凶悪度は二割増し! 宮中生まれ宮中育ち、悪そうなヤツはだいたい友達…(だから強姦にも手を貸す!)。 貴族だけでなくて、それに仕える従者の暴れん坊ぶりというのもひどくて、これを

    『殴り合う貴族たち 平安朝裏源氏物語』 - ぼんやり上手
  • ジョヴァンニ・パピーニ『逃げてゆく鏡』 - Pulp Literature

    ★★★★★ Lo specchio che fugge / Giovanni Papini 河島英昭 訳 / 国書刊行会 / 1992.12 ISBN 978-4336030504 【Amazon】 ボルヘス編纂の短編集。「泉水のなかの二つの顔」、「完全に馬鹿げた物語」、「精神の死」、「<病める紳士>の最後の訪問」、「もはやいまのままのわたしではいたくない」、「きみは誰なのか?」、「魂を乞う者」、「身代わりの自殺」、「逃げてゆく鏡」、「返済されなかった一日」の10編。 <バベルの図書館>の30巻目。いかにもディレッタントが好みそうな幻想小説集だった。19世紀風の耽美な価値観が魅力的で、常識を越えた歪な状況にくらくらする。一読して癖になる作風だった。 以下、各短編について。 「泉水のなかの二つの顔」"Due immagini in una vasca" 久方ぶりに廃園を訪れた男。泉を覗くと、

    Kochel
    Kochel 2009/01/09
    ボルヘス編纂の短篇集
  • ハタチの、バイブル「アデン、アラビア」

    やけどするようながある。 手に触れたところから、熱が、震えが侵入し、読み手のこころと化学反応を起こす。読む前から何が書いてあるのかわかり、それはまさしく自分のこと、自分が言いたいことなんだと驚愕しながらページをめくる。熱に浮かされたように読みきると、主人公と同じことをはじめる――すなわち、旅に出るのだ。 なんてね。 そういうにであうには、一種の技能と、それから若さが必要だ。目利きとしての腕はみがいているものの、わたしにとっては「若さ」が足りない。少なくとも二十年前でないと効果を及ぼさないだね。わたしの場合は「地上の糧」だった。ジッドを読んで発火したときを振り返りつつ「アデン」を読んだので、懐かしいような切なさにひたった。 いまどきの若者は何に発火するのだろうか?ケルアックじゃあるまいし、ライ麦?深夜特急?藤原新也?古いか。だが、この新訳があらたな火打石になるかもしれない。あまりにも有

    ハタチの、バイブル「アデン、アラビア」
    Kochel
    Kochel 2009/01/09
    「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」 聞き覚えがある一節だと思ったら『毒舌大辞典』で見かけたのだった。
  • 「水の家族」丸山健二 - Ciel Bleu

  • 「ヴィクトリア朝妖精物語」風間賢二編 - Ciel Bleu

  • Passion For The Future: 眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

    眠れない一族―人の痕跡と殺人タンパクの謎 スポンサード リンク ・眠れない一族―人の痕跡と殺人タンパクの謎 なんじゃこりゃ、おもしろすぎる。年末になってこんな傑作と出会うとは!ノンフィクションだがミステリー小説のような趣もある第一級の医療ドキュメンタリ。 イタリアの高貴な一族が18世紀から現在まで原因不明の奇病に悩まされていた。50歳を過ぎたくらいになると、一族の中の何人かが異常な発汗と瞳孔縮小という症状を発症し、重度の不眠症になって死んでしまうのだ。遺伝性がある病気だったが、医師たちは長い間、ウィルスや遺伝子などの原因を特定することができなかった。 実はこの致死性の不眠症の正体は、ウィルスでも遺伝子でもなく、自己増殖する悪性のタンパク質が正体であった。ある形状を持ったタンパク質は”鋳型”を使って自己を複製して増えていき、やがて宿主の脳細胞を侵して殺してしまう。殺人タンパク質の発見は

  • Passion For The Future: 高熱隧道 吉村昭

    高熱隧道 スポンサード リンク ・高熱隧道 昭和42年に出版された吉村昭の傑作。 昭和11年から15年にかけて行われた黒部ダム第三発電所の難工事を、綿密な取材と調査で再現したドキュメンタリ小説。建設予定地は地元民でも近づかない険しい山奥であることに加えて、温泉湧出地帯で岩盤温度は165度にも達する。その超高熱の地下にダイナマイトを持った人間が入っていってトンネルを掘る。過酷な作業環境に加えて、厳しい大自然の脅威が彼らを襲う。 当然、日常的に人が死ぬ。 つぎつぎに300人の犠牲者をだしながらも、国策の名のもとに大工事は強行されていく。そんな状況のなか、悲壮な覚悟で工事完遂を目指した技師たちの視点で物語は語られる。プロジェクトの前に立ちふさがる技術的な難問を創意工夫と協力で、幾度も乗り越えていく様子は男のロマン、プロジェクトXのよう。 その一方で技師たちの判断を信じて、悲惨な死に方をした労働者

  • Ciel Bleu : 「ダーシェンカ」「チャペックの犬と猫のお話」「園芸家12ヶ月」カレル・チャペック

  • Ciel Bleu : 「チェコスロヴァキアめぐり」カレル・チャペック

  • 「ハンガリー民話集」オルトゥタイ - Ciel Bleu

  • 「百年の孤独」G・ガルシア=マルケス - Ciel Bleu

    [amazon] アウレリャーノ・ブエンディーア大佐が子供の頃のマコンドは、澄んだ川が勢い良く落ちていく川のほとりに、葦と泥づくりの家が20軒ほど建っているだけの小さな村。毎年3月になるとぼろをぶら下げたジプシーの一家がやってきて、アウレリャーノの父のホセ・アルカディオ・ブエンディーアが母・ウルスラの反対を押し切って、なけなしの金で不思議な道具を買い込むのが常。当初は若き族長として村の発展のために尽くしたホセ・アルカディオ・ブエンディーアは、いつしか家の仕事も子供の世話もせず、ジプシーのメルキアデスに贈られた錬金術の工房に篭りきりの生活を送るようになっていたのです... 読もう読もうと思いつつ、ラテンアメリカ文学にはちょっと苦手意識があってなかなか手に取るところまではいかなかったんですが、ようやく読めました。いや、これを読んでもやっぱりラテンアメリカにはまだまだ慣れないなあという感じなのだ

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