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ジョヴァンニ・パピーニ『逃げてゆく鏡』 - Pulp Literature
★★★★★ Lo specchio che fugge / Giovanni Papini 河島英昭 訳 / 国書刊行会 / 1992.12 ISBN 978-4336030... ★★★★★ Lo specchio che fugge / Giovanni Papini 河島英昭 訳 / 国書刊行会 / 1992.12 ISBN 978-4336030504 【Amazon】 ボルヘス編纂の短編集。「泉水のなかの二つの顔」、「完全に馬鹿げた物語」、「精神の死」、「<病める紳士>の最後の訪問」、「もはやいまのままのわたしではいたくない」、「きみは誰なのか?」、「魂を乞う者」、「身代わりの自殺」、「逃げてゆく鏡」、「返済されなかった一日」の10編。 <バベルの図書館>の30巻目。いかにもディレッタントが好みそうな幻想小説集だった。19世紀風の耽美な価値観が魅力的で、常識を越えた歪な状況にくらくらする。一読して癖になる作風だった。 以下、各短編について。 「泉水のなかの二つの顔」"Due immagini in una vasca" 久方ぶりに廃園を訪れた男。泉を覗くと、
2010/10/08 リンク