東洋経済新報社 2006年5月11日 初版 レヴィットという経済学者の説をダウナーというライターが書いた本。悪ガキなんてタイトルにあるが、レヴィット教授はきわめてまともな人である。もっとも、MITの経済学部でとった唯一の数学の講義の最初の授業で、通常の微分と偏微分の違いがわからなかったなどというちょっと信じられないことが書いてあるから、普通の人でもないかもしれない。そういう人でも、何とかメダルとかいう若い優秀な経済学者がもらう賞をもらっているそうであるから、アメリカというのはいい国である。 それで書いてあることは、インセンティブという概念から様々な社会問題をみていこうというものである。もっとも経済学者がインセンティブというとすぐに経済的利得という話になるが(そしてそれ故に経済者が想定する人間は人間ではないという批判をうけることになるわけであるが)、レヴィットの場合は、名誉心とかいったさまざ
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