ハニ・アルセバイ氏はロンドンに住むイスラム学者だ。しかし、もし視聴者にまともに取り合ってもらいたいと思うなら、インタビュアーに対して「黙れ」と言ったり、彼女を見下すような発言をするべきではないだろう。 3月の上旬に放送されたレバノンの放送局「アル・ジャディード・TV」のある討論が、中東のメディアウォッチを行っているアメリカの「中東報道研究機関」によって翻訳された。その中で司会者のリマ・カラキ氏が、キリスト教徒たちがダーイシュ(イスラム国)に入る可能性についてアルセバイ氏の意見を求めた。イラクとシリアで大部分を占領している過激派グループであるダーイシュは、国外からの戦闘員を採用していることで知られている。自身もエジプトのイスラム組織「ジハード団」への加入で実刑判決を受け、イギリスへ亡命した経緯を持つアルセバイは、キリスト教徒とイスラム組織の歴史的接点について語り始めた。