高度な技術で知られるイスラエルは、パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘で、人工知能(AI)を搭載した武器を使用している。意思決定を迅速化し、攻撃の正確性などを高めるためだ。だが有識者らは、かえって民間人の犠牲を拡大させていると指摘する。 ※関連記事あります ガザで4000人の子供が手足切断 イスラエルが使う「特殊兵器」 長さ40メートルのクレーター出現 巨大な爆弾で攻撃するイスラエル イスラエルのウェブメディア「+972マガジン」は4月、6人のイスラエル軍関係者の話として、軍が昨年10月の戦闘開始当初、標的の選定と追跡にAIを使い、多数の民間人が巻き添えになっていると報じた。 使われたのは「ラベンダー」と呼ばれるAIのデータベースだ。 監視システムを通じて、ガザに住む230万人のほとんどの個人データを収集。ハマス戦闘員の特徴をAIに学習させ、人々を1から100までの数字でランク付けし、戦闘員と疑