このメガソーラー(大規模太陽光発電所)の地上部分は、企業の遊休地を借りた。計画当初は、この地上部分だけで計画を進めていた。 借りる予定の土地の隣には、農業用ため池「新池」があり、屋度自治会が管理している。日本コムシスグループでは今後、発電事業、EPCサービス事業の両方で、水上型の太陽光発電所に取り組む方針もあった(関連コラム1)。そこで、新池を活用し、水上型の参画への糸口にできないか、検討し始めた。 こうして当初の予定を変更し、地上に設置した4928枚・出力約1.257MWに加え、新池に286枚、出力71.5kW分の太陽光パネルを浮かべることになった。 ただし、実際にはすんなりと計画を変更できたわけではなかった。水上にパネルを浮かべることについては、そのリスクを巡り、社内で賛否両論あった。最終的に事業化に踏み切った理由の一つは、過去約30年間、新池周辺には、雪が積もっておらず、積雪のリスク