「三菱電機」は30日、国内で初めてレーザーの光を使った高画質の大型液晶テレビ「REAL LASERVUE(リアル レーザービュー)」を発表した。薄型テレビの販売が低迷する中、各社は、付加価値の高い新商品の開発を競っている。 レーザー光源テレビは、液晶パネルの裏側からあてる光にレーザーを使っていて、従来の白色のLED(=発光ダイオード)に比べて色彩が鮮やかで、映像の輪郭がくっきりと表示されるのが特徴。 サイズは55インチのみで、市場想定価格は38万円。来月29日に発売予定で、月3000台の販売を目標にしている。 地上デジタル放送への移行完了などにより、薄型テレビ市場が低迷する中、メーカー各社は付加価値の高い商品の投入で需要拡大を図っている。「シャープ」はより高画質な液晶パネル「IGZO」、「ソニー」や「パナソニック」は次世代テレビとして注目される「有機ELテレビ」の開発を進めている。