香港では9日、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正に反対して大規模なデモが行われ、終了後、参加者の一部が警察と激しく衝突しましたが、10日朝早く、収束しました。一方、香港政府は、この夏の条例改正を目指す姿勢を崩しておらず、民主派の団体が再び抗議活動を行う可能性が高まっています。 およそ8時間にわたったデモには、主催者の発表で103万人の市民が参加し、デモは9日夜遅くに終わったものの、その後、一部の参加者が暴徒化しました。 議会にあたる立法会の建物周辺では、暴徒化した市民が鉄柵をなぎ倒したり、道路の中央に鉄柵を並べて座り込んだりして、警察官との衝突が続きました。 しかし、早朝になってすべて排除され、周辺では散乱したゴミを片づける作業が行われていました。 10日午前、香港政府ナンバー2の張建宗政務官が会見し「暴力行為が起きたことは遺憾だ」としながらも「条例の改正は必要だ」と