精神科や脳科学については近年様々な進歩があると報道されますが、実態はどうなのでしょうか。少なくとも僕は10年以上精神科医として仕事をしてきて、「すくなくともこの10年は大きくは変化していない」と感じています。その中で気になった記事です。 www.psychiatrictimes.com History of Psychiatryという雑誌があるというのも驚きですが、その雑誌の25周年記念の記事だそうです。 イリノイ大学の歴史学教授であるMark Micale氏によると 1.1950年代の精神薬理学の革命 2.脱施設化 3.精神分析学の衰退 4.精神療法の精神科医から医学の訓練を受けていない人たちへのシフト 5.ビッグサイエンスの台頭 6.1980年代からのMood-stabilizingやMood-enhancing化合物の発展と普及 7.製薬会社の影響力の増大 8.DSMのインパクトの増