KITのInstitute for Nanotechnology(INT)の科学者らがナノチューブに電子を照射したところ、非常に小さく、輪郭(周囲との境界)がはっきりした領域において、導電性が1/1000に減少した。その後、高電圧を印加するとこの現象は反転し、ナノチューブの導電性が再び元に戻った。 INTの研究者であるRalph Krupke氏は、「(導電性が減少する)この現象は、比較的簡単に発生させたり反転させたりでき、それを繰り返すことも可能である」と説明する。また、Krupke氏とともに研究に取り組むChristoph Marquardt氏は、「この現象は、今までにない新たな電子部品の実現に応用できる可能性がある。今回の発見は、コンピュータ・チップにおけるナノチューブの活用方法に大きな影響を及ぼすことになるだろう」と述べた。 今回の発見をもたらした実験で、科学者らは電極の間に1本のナ