児童ポルノ法、その正式名称を、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」というそうだが、今、検閲主義の自民党によってこれが改正され、単純所持の禁止、そしてあるいは、被害者の実在しない架空の存在、つまり人間による創作物にまで児童ポルノの定義が及ぶであろうことを危惧して、様々な団体や、一部の政治家が反対の声を挙げている。 これに対して思うことがある。なぜ今頃、枝葉に反対するのだ? 日本には表現の自由がない国である。なぜかというと、日本には刑法175条があり、わいせつ物の頒布を禁じているからだ。 すでに、チャタレー夫人の恋人や、悪徳の栄えといった、名だたる文学作品が検閲されている。 児童ポルノ法のごときは枝葉である。たとえ児童ポルノ法の改正を阻止、あるいは廃止したとしても。刑法175条が存在する以上、問題は何も解決しない。 刑法175条は日本で表現の自由を制限する法で