本質論としてのゲーム・スタディーズ 中沢新一・中川大地編『ゲーム学の新時代』(NTT出版、2019年)に所収。主にゲームの定義論という視点から、2000年ごろに北欧で成立したゲームスタディーズの成立史とその背景をたどっている文章です。有名な「ルドロジー vs ナラトロジー」論争(その実態が盛大に誤解されていることでも有名な)についてもいくらか触れています。 ついでに言うと、いいかげん「ルドロジー × ナラトロジーにうかつに言及すると知ったかぶりがばれるので危険」という認識が広まるといいなと思います。そんな「論争」などなかったのです(少なくとも想定されがちな姿としては)。以下のエントリーも参照。 立派なゲーム研究者になるための10の心得 - 9bit ゲーム・ミーツ・アート―ビデオゲーム・アヴァンギャルドの可能性 https://mediag.bunka.go.jp/article/arti