これまで”仏像””アウトドア般若心経””ゆるキャラ””いやげもの”など、数々の独創的な”マイブーム”を世に打ち出してきたみうらじゅん。そんな彼が50歳を過ぎて料理に開眼したらしい。なぜ今さら? なぜ料理? このあまりにも普通なチョイスの先に、いったい何を、どこを目指しているのか? みうら氏がお友達を招いて各種料理に挑戦する番組『みうらじゅんのマイブームクッキング』のシーズン2となるDVDの発売を記念して、あらためて番組の魅力とコンセプトを探っていくうち、マイブームという概念の本質にまで迫る貴重な証言を得ることができた。なお、本文の後半には音楽用語が頻出するが、本稿はあくまで料理番組に関するインタビューである。 ──まず最初に気になったのは、番組のホームページに「ひょんなことから料理に開眼」と書いてあって、いったい”ひょんなこと”ってなんだろうと。 みうら うーん、正直、それは俺が言ったんじ