母子家庭パンクス」 ブルーハーツの「パンクロック」という曲にこんなパーツがある。 “僕、パンクロックが好きだ。中途半端な気持ちじゃなくて やさしいから好きだ” とにかく苦手だった。パンクロックが優しい?そんなの欺瞞と傲慢だ。不良が本当はいい奴みたいなご都合主義が他人とコミニケートできない自分にとってうらめしくて仕方なかった。 “あれあれあれ!!???えーっと、ダレだっけ?こいつ?えーっと・・・” 新宿歌舞伎町の真夜中、ポケットに手を突っ込んだ私をホスト連中が囲う。好奇の視線には好意的な空気を感じるものの名前は出てこない。 念願の「アメトーーク」出演時のくくりは“売れてないのに子供いる芸人”もちろん売れてないのは分かっているのだが、売れてないという冠をゴールデンに出演させるパラドックスで批評的なお笑いを生み出すスタッフの力量に感嘆した私にとって、こうやって大衆、マスの中のマス、変に流行や快楽