― “最後の被爆医師”が語る人体に与える内部被曝の脅威 ― 【解説:内部被曝と外部被曝】 内部被曝と外部被曝では、被曝の仕方が全く異なる。内部被曝では、透過性の低いアルファ線、ベータ線のエネルギーがほとんど体外に逃げることなく、人体に影響を与える。これに対して、外部被曝では透過性の低い放射線は届かず、主に透過性の高いガンマ線で被曝する。体内に摂取した際に危険なのはアルファ線、ベータ線を出す核種である。 ◆「年間何ミリシーベルト以下だから大丈夫です」というのは大きなウソ 放射線というのは、人間には見えません。色も臭いもない。見た目には認識できません。 私はこれまでずっと広島・長崎で被爆した患者を診続けてきました。原爆のときは、火傷をしたり全身の粘膜から血が噴き出したり、頭髪が抜けるなどの急性症状がありましたが、今回の福島原発の場合は、長期的な「内部被曝」の影響が心配されます。 よく年間何ミリ
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