「タイで企業誘致説明会を開く方が効率的でしょうが、なかなか、そうもいかないのです」 ラオス南部、サワナケットにあるサワン・セノ経済特区(SEZ)で会ったラオスの国家経済特区委員会の幹部は、こう言って苦笑いした。(フジサンケイビジネスアイ) 同幹部がしきりに「日本から新たに来るより、タイ進出の日系企業に分散工場を作ってほしい」と言うので、「それならタイで投資説明会を開けばよいのでは?」と尋ねたところ、返ってきたのが冒頭の答えだ。最近はやりの「タイ・プラス・ワン」という表現も、極力使わないようにしているという。 同SEZは、ベトナム-ラオス-タイを結び、ミャンマーへと続くメコンの要路、東西経済回廊沿いに位置し、近くのタイ・ラオス第2友好橋を渡れば、タイ東部ムクダーハーンだ。 ラオスとタイは民族的には同根とされ、歴史的、文化的な共通性もあり、通訳なしで会話ができる。日系企業の中にはバンコクで採用