河井案里氏陣営の男性「96万円を受領した。違法との認識あった」 昨年7月の参院選 広島地検の任意聴取に供述 自民党の河井克行前法相(広島3区)の妻案里氏(参院広島)が支部長を務める自民党支部が昨年7月の参院選で、複数の陣営関係者に公選法違反(買収)の疑いがある報酬を払っていた問題で、うち1人が広島地検の任意聴取に対し、金の受け取りを認める供述をしていることが29日、複数の関係者への取材で分かった。「合計で約96万円を受領した。違法との認識はあった」などと説明。克行氏から直接依頼を受け、「月70万円で」と金額の提示を受けていたという。 買収疑惑の構図 複数の関係者によると、受け取りを認めたのは会社員男性。案里氏が初当選した参院選広島選挙区(改選数2)の選挙期間中、企業などを回って支持拡大を図る活動をしていた。原則無報酬の選挙運動の対価として報酬のやりとりがあれば、渡した側と受け取った側の双方