東京電力福島第一原子力発電所の事故で、海に放出されたとみられる放射性物質のセシウム134が、アメリカ西海岸の沖合の海水から検出されたと、アメリカの研究所が発表しました。 アメリカのウッズホール海洋研究所は、ことし8月にアメリカ・カリフォルニア州の西およそ150キロの沖合で採取した海水から、放射性物質のセシウム134を検出したと発表しました。 セシウム134は核分裂によってできる放射性物質で、通常自然界には存在せず、半減期が2年であることから、研究所は、過去に行われた核実験などではなく、福島第一原発の事故で海に放出されたものとみられると分析しています。そのうえで、セシウム134の量は1000リットル当たり2ベクレル未満で、人間の健康や海洋生物に影響を及ぼす濃度をはるかに下回り、アメリカの環境保護局が定めた飲用水として許容できる数値の1000分の1以下だと説明しています。 セシウム134は、こ